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武田薬のシャイアー買収検討、ADHD治療薬部門除外なら余裕ありか

  • 武田薬の時価総額上回る大型買収、資金手当てできるか疑念強まる
  • シャイアーは昨年8月、神経科学部門のスピンオフ検討を公表

武田薬品工業が検討していることを明らかにしたバイオ医薬品メーカーのシャイアー買収提案は、主要部門を対象から外せば、さほど実現困難ではないようだ。

  武田薬はシャイアー買収の場合に取得できる資産の一つとして神経科学部門を挙げた。ただシャイアーは昨年8月、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬を製造する同部門のスピンオフを検討中であることを明らかにしている。

  シャイアーの株価は28日に急騰し、時価総額は一時500億ドル(約5兆3400億円)と、武田薬の時価総額を上回った。このため、武田薬がこうした大型買収の資金を手当てできるか疑念が強まっている。サンフォード・C・バーンスタインのアナリストによると、現時点で両社の戦略適合性は一致していないという。

  アナリストらは顧客向けリポートで「ポートフォリオと事業の足跡はうまくマッチしない」上、胃腸薬や日本では重複すると指摘し、武田薬が自社の時価総額以上を支払う可能性が高いと分析した。

  シャイアーの神経科学部門の2017年売上高は約26億6000万ドルで、モルガン・スタンレーのアナリストは昨年、同部門の価値を約110億ドルと試算。そのうち約82億ドルはADHD治療薬「ビバンセ」が占めたとしている。

原題:What Would Help Takeda Afford Shire? Subtracting Its ADHD Unit(抜粋)

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