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武田薬品のシャイアー買収検討、日本での極めて安価な調達コストを反映

  • 財務的に「背伸びしているように見える」案件-バーンスタイン
  • 借り手に有利な環境から日本での社債発行が増加している
The Takeda Pharmaceutical Co. logo.

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Photographer: Tomohiro Ohsumi/
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武田薬品工業がバイオ医薬品メーカーのシャイアーを最大500億ドル(約5兆3000億円)もの巨額で買収することが検討可能なのは、日本での資金調達コストがいかに安いかの証左だ。

  この案件が実現すれば、武田薬にとって最大の企業買収となり、同社は製薬業界で世界最大規模の1社に浮上する。バーンスタインのアナリスト、ウィマル・カパディア氏はリポートで、財務的に「背伸びしているように見える」案件だと指摘した。だからといって買収が不可能ということではない。

  ブルームバーグ・バークレイズの指数データによれば、武田薬のような投資適格級の企業は、国内で資金調達する場合、一般的に年0.34%のコストを支払う。このデータ集計が始まった2007年からの平均の半分以下で、海外市場での資金調達よりはるかに安い。米国では優良企業は一般的に3.8%を支払い、欧州では約0.89%だ。

Heavy Load

Takeda's debt levels have increased in recent years as it has acquired more companies

Source: Bloomberg data

Note: Short & long-term debt for fiscal years ending March 31

  こうした借り手に有利な環境から日本での社債発行が増加。ブルームバーグがまとめたデータでは、昨年4-12月の起債額は約9兆2000億円と、記録を塗り替えた。武田薬もここ数年の一連の買収で債務が膨らみ、14年以降で5倍以上の1兆2000億円となっている。

  武田薬は昨年、バイオ医薬の米アリアド・ファーマシューティカルズを46億6000万ドルで買収。格付け会社のS&Pグローバル・レーティングはアリアド買収での借り入れを理由に武田薬を格下げし、同社の財務比率が「大きく悪化」する原因になると指摘した。ムーディーズは昨年、アリアド買収を理由に武田薬の格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」に変更した。

原題:Takeda’s Shire Ambitions Show Just How Easy Money Is in Japan(抜粋)

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