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【個別銘柄】FA関連高い、武田薬やパナソニク売り、防衛関連は急落

更新日時
  • ゴールドマンはFA関連の選好再強調、緊張緩和で防衛関連に逆風
  • 武田薬はシャイアー買収提案への懸念、パナソニクはテスラ株安響く

29日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  FA関連株:安川電機(6506)が前日比2.6%高の4720円、ダイフク(6383)が2.7%高の6190円、ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)が4.8%高の5870円など。ゴールドマン・サックス証券では、同社アジア機械チームが日中機械関連各社を訪問、総じて春節明けの需要動向は同証や株式市場が想定していたとみられる事前の予想より好調であることを確認したなどと指摘。FA関連や工作機械の選好スタンスを最強調し、個別では安川電、ダイフク、ハモニックなどを買い推奨した。

  武田薬品工業(4502):7.5%安の5120円。バイオ医薬品メーカーのシャイアーに対して買収提案を検討していることを明らかにした。買収提示額は5兆円超になる可能性もあるとみられている。みずほ証券では、シャイアーの時価総額は武田薬より多い、過大な買収との印象と分析。メリルリンチ日本証券では、一定の戦略適合性はあるが、資金調達規模の大きさや配当維持可能性が問われると指摘した。

  パナソニック(6752):4%安の1503.5円。28日の米国株市場で同社が車載電池を供給するテスラが7.7%安と大幅続落、「モデルX」死亡事故の原因がいまだ判明していないことが響いた。米テスラについてモルガン・スタンレー証券は、株価下落は「モデル3」量産を巡る懸念を一部反映していると指摘、これは同社の短期的な資金ニーズや資本市場へアクセスする能力の双方に直接影響を及ぼすとの見方を示した。

  防衛関連株:石川製作所(6208)が7.8%安の1943円、豊和工業(6203)が8.3%安の1078円など。北朝鮮の金正恩政権が日朝首脳会談の開催を模索していると一部で報じられたことや南北首脳会議の日程がきょう決定される可能性があると伝えられるなど、北朝鮮をめぐる緊張が緩和しているとの見方が一段と強まった。

  田辺三菱製薬(4508):3.7%安の2136円。みずほ証券は来期以降の業績予想を下方修正した。米国発売から半年が経ち投与中止例が増加するとみた筋委縮性側索硬化症(ALS)治療薬ラジカヴァのほか、薬価の改定で大幅に引き下げられる長期収載品の売上高予想を減額。目標株価は2500円から2270円へ下げ。投資判断は「中立」継続。

  スズキ(7269):1.2%高の5703円。トヨタ自動車(7203)とインドで車両の相互OEM(相手先ブランドによる生産)供給に乗り出すと29日付の日本経済新聞が報道。2019年以降、スズキは現地生産する小型車を、トヨタはハイブリッド車(HV)などを供給するという。ゴールドマン・サックス証券では、両社の提携関係がより具体的に機能してきた証左と指摘。一般的なOEM契約であれば、スズキの収益寄与は50億-100億円規模と推計し、投資判断「買い」を強調した。

  クラレ(3405):3.4%高の1820円。ジェフリーズ証券は成長見通しが株価に十分織り込まれていないとして投資判断を「ホールド」から「買い」に上げ、新たな目標株価を2200円とした。PVA樹脂、EVOH、PVBフィルム、モノソル社が業績をけん引、PVAフィルムは数量増と生産効率の改善が価格下落のインパクトを相殺し今後3年は堅調に推移すると予想。

  ニチイ学館(9792):8%高の1194円。SMBC日興証券は目標株価を1170円から1300円に引き上げた。介護部門の好調などを受け、19年3月期営業利益予想を従来の100億円から110億円に増額。20年3月期は130億円を見込む。

  日本マイクロニクス(6871):4.3%高の1099円。野村証券は投資判断「買い」で調査を開始した。サムスンによるDRAM大型投資がけん引し、業績が回復すると予想。サーバーやIoT、ビッグデータなどの需要増を背景に半導体需要の増加を想定、メモリを中心に活発な投資が続く環境下でMEMS型プローブカードの需要増加を見込んだ。目標株価は1400円。

  久光製薬(4530):2%高の8140円。18年2月期営業利益は従来計画241億円から上振れし265億円になったようだと発表。売上高が想定を上回るほか、販売管理費が計画を大幅に下回る。

  ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765):3.3%安の348円。消費者庁はオンラインゲーム「パズル&ドラゴンズ」内のモンスター購入に関する表示が景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして課徴金5020万円の納付を命令。

  アズ企画設計(3490):29日にジャスダックに新規株式公開し、初値は4705円と公開価格2160円に対し2.2倍となった。本社は埼玉県川口市で、都内もビジネスエリアとして不動産の販売や賃貸、管理を展開する。販売ではリニューアルが必要なビジネスホテルを取得、改修・運営で運用効率を高め、投資家へ販売するモデルなども手掛ける。18年2月期の売上高は前の期比34%増の63億6100万円、営業利益は33%増の3億9900万円、1株利益は386.11円だったもよう。終値は4670円。

  和心(9271):29日に東証マザーズに新規株式公開し、公開価格1700円に対して2.3倍の3910円買い気配のまま取引を終了。和柄アクセサリーのフリーマーケット・路上販売で創業、和装小物の販売のほか、「wargo」の店名で着物レンタルを手掛ける。18年12月期業績計画は、売上高が前期比44%増の35億8800万円、営業利益は45%増の3億5000万円、1株利益は79.55円を見込む。

  アジャイルメディア・ネットワーク(6573):28日に東証マザーズに新規上場、2日目も初値は形成されず、公開価格3000円に対して5.3倍となる1万5870円買い気配のまま取引を終了。ソーシャルメディア(SNS)を利用したマーケティング企業で、広告配信代理業や情報提供サービスなどを手掛ける。18年12月期の業績計画は、売上高が前期比35%増の9億9000万円、営業利益は90%増の1億2600万円。1株利益は153.08円を見込む。

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