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2月鉱工業生産は2カ月ぶり上昇、予想下回る-基調判断据え置き

更新日時
  • 鉱工業生産指数は前月比4.1%上昇の103.4-前月は6.8%低下
  • 予測調査によると、3月は前月比0.9%上昇、4月は同5.2%上昇

2月の鉱工業生産指数は、前月比で2カ月ぶり上昇となったが、市場予想は下回った。基調判断は「生産は緩やかな持ち直し」に据え置いた。経済産業省が30日発表した。

キーポイント

  • 鉱工業生産指数は前月比4.1%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は5.0%上昇)の103.4-前月は6.8%低下
  • 前年同月比は1.4%上昇(予想は2.3%上昇)-前月は2.5%上昇
  • 製造工業生産予測調査によると、3月は前月比0.9%上昇、4月は同5.2%上昇


生産は2カ月ぶり上昇


背景

  輸出主導の景気回復を続けてきた日本経済だが、米国と中国の貿易戦争への動きが影を落とす。米の鉄鋼・アルミニウム関税では、日本も適用対象となった。

  製造業にとっては、円高も逆風だ。円は26日、1ドル=104円56銭と約1年4カ月ぶりの水準を更新した。12月の日銀短観によると、2017年度の大企業・製造業の想定為替レートは1ドル=110.18円となっており、現在の状況が続けば企業収益の押し下げ方向に働く。株式市場も不安定な動きを見せており、不透明感を強めている。

  3月の月例経済報告では「生産は緩やかに増加している」との判断を維持した。先行きについては、海外景気の緩やかな回復を背景に「緩やかな増加が続くことが期待される」としている。

エコノミストの見方

  • 東海東京調査センターの武藤弘明チーフエコノミストは電話取材で「海外経済全体のサイクルが弱まっている」との見方を示した。米中の貿易戦争への懸念から「センチメントにもブレーキがかかっている可能性がある」という。1-3月期のGDPは「かなりゼロに近いプラスになる可能性が出てきた」とみている。
  • SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストはリポートで、2月の増加は1月の急減を取り戻すほどではなく、1-3月の鉱工業生産は「明確な減産になる」と分析した。ただ4月以降は世界経済拡大に伴う需要増加が見込め、生産の足踏みが「長期化するとは考えられない」としている。

詳細

  • 15業種のうち、11業種が前月比上昇、3業種が前月比低下、パルプ・紙・紙加工品工業が横ばい
  • 上昇への寄与が最も大きいのは輸送機械工業。はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業も押し上げた
(エコノミストコメントと詳細を追加しました.)
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