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JXTGHがチリ銅鉱山で減損損失1250億円、三井金も-4回目

更新日時
  • 損失処理でもJXTGHの今期純利益予想は増額修正
  • 三井金の純損益予想は85億円の赤字、役員報酬の減額も

JXTGホールディングス三井金属鉱業は28日、合弁会社を通じて出資しているチリのカセロネス銅鉱山事業で減損損失が発生すると発表した。一部工程で操業が不安定となり生産コストが上昇、今期(2018年3月期)にJXTGHが約1250億円、三井金が約345億円の減損をそれぞれ計上する見込み。両社がカセロネス同鉱山で減損を処理するのは今回で4回目となる。

  JXTGHは金属事業が今期に従来予想比で減益となるものの、純利益予想を従来の3000億円から3350億円に増額修正した。4月のJXホールディングスと東燃ゼネラル石油の経営統合を背景に、石油製品販売事業での利ざやが改善し金属事業での損失を補う。

  三井金では今回の減損が影響し、従来260億円の黒字としていた今期の純損益予想は85億円の赤字に陥る見通しとなった。これを受け社長の月額報酬を40%減とするなど、7月から1年間にわたる役員報酬の減額方針も発表した。

カセロネス事業での過去の減損

JX金属三井金
14年3月期299億円131億円
15年3月期385億円127億円
16年3月期800億円193億円
18年3月期1250億円345億円
合計2734億円796億円

  JXTGHの発表によると、カセロネス銅鉱山では、フル操業体制の確立に向けた費用負担や生産コストの増加などで、同事業の収支は引き続き損失となる見込み。今後の操業低下リスクや採掘計画の変更などを踏まえた生産計画の見直しを織り込み資産を再評価した結果、減損損失の計上につながったとしている。
 
  カセロネス銅鉱山には、JXTGH傘下JX金属と三井金の合弁会社であるパンパシフィック・カッパーが77.37%、三井物産が22.63%出資している。三井物産の広報担当者は同鉱山の減損損失については現在検証中としている。

(更新前の記事で最終段落の三井物産の出資比率を訂正済みです)

(今回が4回目であることを追記し、これまでの一覧を加えます.)
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