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ドル・円は上昇、北朝鮮リスクの後退や年度末控えた需給が支え

更新日時
  • 年度末を控えたドル買いが主導で105円73銭まで上昇
  • 105円割れから106円近辺でのレンジになりやすい-三菱東京UFJ

東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。中国の習近平国家主席と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が北京で会談したことなどを好感した。年度末を控えたドル需要や日本株の下げ幅縮小もドル・円の下支え要因となっている。

  ドル・円は28日午後3時33分現在、前日比0.4%高の1ドル=105円70銭。朝方は前日の米株安を受けたドル・円の下落を受けて上値の重い動きとなったが、北朝鮮関連報道を受けて上昇基調を強めた。この日の直物の決済応当日が30日と年度末に当たるため、期末のドル需要への期待から105円67銭まで上伸。その後はレンジ内でのもみ合いに終始したが、日本株が高値引けとなる中、一時105円73銭まで上値を伸ばした。

過去10日間のドル・円の動き

  三菱東京UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリストは、ドル・円相場について、「目先は材料が混在している中で、期末・月末に向けた動きで振れやすい」と指摘。その上で「先週の105円割れでそれなりに円売り需要が確認された一方で、日本株や米国株の上昇でも106円回復できず上値の重さが意識され、レンジになりやすい」と指摘。北朝鮮の金委員長の訪中や朝鮮半島の非核化に向けた動きなどについては「朝鮮半島リスクの軽減という点でポジティブだが、5月まで開催される米朝首脳会談を控える中では一時的な材料になりやすい」と述べた。

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  野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは、為替相場の環境について「米株が前日にかけて大幅な上昇や下落を繰り返すなど、政治的な要因も含めて市場環境面でリスクセンチメントが良くなっているわけではない」と指摘。今週末は日本では年度末、欧米ではイースター休暇と四半期末を控えている中で、「期末に絡んだフローが相場を主導している面もあり、相場が動き出した方向に安易について行くのは、ためらわれる」と述べた。

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