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Photographer: Daniel Acker
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ブラジルで「ネットフリックス削除せよ」の動き、政治ドラマが物議

  • ドラマは「卑劣で、でたらめばかりだ」とルセフ前大統領
  • ブラジルはネットフリックスが最も成功している海外市場の一つ
The Netflix Inc. app is demonstrated for a photograph on an Apple Inc. iPad mini tablet computer in Tiskilwa, Illinois, U.S., on Tuesday, July 12, 2016.
Photographer: Daniel Acker

フェイスブックのアカウントを削除するよう呼び掛ける動きが世界で広がっているが、ブラジルでは、ネット動画配信の米ネットフリックスが物議を醸している。

  小規模ながらも声高な「#DeleteNetflix(ネットフリックスを削除せよ)」キャンペーンがツイッター上で展開されており、元ユーザーらがアカウント閉鎖の証拠を投稿している。きっかけは、数年間にわたり実際に行われた汚職捜査に基づくフィクションのドラマ「ザ・メカニズム」が23日にネットフリックスで配信開始となったことだ。ブラジルはネットフリックスが最も成功している海外市場の一つ。

  2016年の弾劾裁判で罷免されたブラジルのルセフ前大統領は、このドラマは「卑劣で、でたらめばかりだ」と批判した。また著名な映画批評家のパブロ・ビラサ氏は、このドラマ配信の決定は「無責任」だとし、6年使用していたネットフリックスの視聴契約を解約したと明かした上で、他の人々にも解約を呼び掛けた。

  ブラジル国内メディアはこの騒動で沸き立っている。ドラマを制作したジョゼ・パジーリャ監督は、批判している人々は細部にこだわり過ぎで、全体像を見失っていると述べた。

  ドラマで最も大きな論争の対象となっている場面の一つは、ルラ元大統領に似た政治家が、汚職捜査が進むのを阻むための合意について語るところだ。ブラジルでは10月に大統領選と議員の大半が改選となる連邦議会選が予定されており、世論調査ではルラ元大統領が首位を走っている。

  ブラジルの控訴裁判所は1月、収賄などでルラ元大統領に有罪判決を言い渡した下級審の判断を支持する決定を下し、刑期を12年余りに延長した。これに対する元大統領の不服申し立ては26日に退けられた。今後は最高裁判所が元大統領を収監するかどうか判断し、決定は元大統領が選挙で果たす役割に影響する。

  今回の動きが番組や視聴率、契約者データに与える影響についてネットフリックスにコメントを求めたが、現時点で返答はない。

原題:#DeleteNetflix Campaign Erupts Over Brazil Corruption Series (1)(抜粋)

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