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テスラ株が1年ぶり安値、生産目標達成を疑問視

  • 短期的に大規模な資本調達必要の公算大-ムーディーズ
  • モデル3生産目標は3月末までに達成できない可能-ベアード
The Tesla Inc. Model 3 vehicle

The Tesla Inc. Model 3 vehicle

Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg
The Tesla Inc. Model 3 vehicle
Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

27日の米株式市場で、テスラの株価は8.2%下落し、約1年ぶりの安値を付けた。「モデル3」セダンの生産目標達成にアナリストが疑問を呈したことや、米運輸安全委員会(NTSB)がテスラ車の衝突事故について調査を開始すると発表したことが嫌気された。同社の社債価格は最安値を付けた。

  昨年7月の生産開始以来、モデル3の納車はイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の掲げる高い目標を下回っている。NTSBは、カリフォルニア州で起きたテスラ車の死亡事故で浮上した問題を調べるため、調査官2人を派遣する。テスラ車事故に関するNTSBの調査は今年2件目となる。数日前に起きたウーバー・テクノロジーズの自動運転車の死亡事故も、自動運転技術に関わる業界全体に影響を及ぼしており、それにはテスラに部品を納入している半導体メーカーのエヌビディアも含まれる。

Model 3 Woes

  ビラス・キャピタル・マネジメントのジョン・トンプソンCEOは電話取材に対し、「現在は悪いニュースがあまりにも多い。新たな衝突事故に関するNTSBの調査、エヌビディアによる自動運転車試験の停止、テスラのモデル3生産の問題などだ。このように株価が下がると、資本調達はより難しくなる」と指摘した。ビラスはテスラ株をショート(売り持ち)にしている。

格下げで社債価格下落

  ムーディーズ・インベスターズ・サービスは27日、テスラの企業グループ格付けをジャンク級で上から6番目の「B3」に引き下げた。格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」としたことについて、「社債満期に対応し、流動性不足を避けるためには短期的に大規模な資本調達が必要となる公算が大きい」ことを反映していると説明した。

  格下げの発表を受け、テスラの無担保社債の価格は下落。債券価格報告システムのトレースによると、ニューヨーク時間午後4時47分(日本時間28日午前5時47分)現在、額面1ドルに対し89.5セントと3セント安となっている。

  ロバート・ベアードのアナリスト、ベン・カロ氏は26日、テスラがモデル3の週次ベースの生産目標を3月末までに達成できない可能性があるとリポートで指摘した。同氏は27日、「これほどまでセンチメントが悪化したのは久しぶりだ。モデル3の生産を増やせるかどうかだ。空売りが膨らんでいる。エヌビディアの発表を含め、他の要因も山積している」と述べた。

  テスラは1-3月(第1四半期)の生産・出荷を来週発表すると予想されている。

New Low

原題:Tesla Shares Plunge on Mounting Model 3 Doubts, Crash Probe (2)(抜粋)

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