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Photographer: Jin Lee
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急反発したS&P500種、あらゆるところから突然の買いサイン

  • 強気要因はチャート、バリュエーション、ファンドのポジション
  • S&P500種は週明けに2.7%高-先週は週間ベースで2年ぶり大幅安
The New York Stock Exchange (NYSE) logo is displayed above the trading floor in New York, U.S., on Tuesday, June 24, 2014. U.S. stocks rose, with equity benchmarks trading near all-time highs, as data showing a gain in consumer confidence and a surge in sales of new homes boosted optimism about growth in the world’s largest economy.
Photographer: Jin Lee

ほんの数日前には絶望的に見えていた米株式相場が突然、買いサインを発している。

  26日の米株式市場でS&P500種株価指数は前週末比2.7%高と、2015年8月以来の大幅な上げで終了。先週には週間ベースで2年ぶりの大幅安となっていたが、力強い回復を遂げた。表面的にはムニューシン米財務長官が市場を安心させる発言を行い、先週の貿易戦争懸念を打ち消したことで、アニマルスピリットが再燃した。

  ただ、ウォール街のストラテジストを対象とした調査では、S&P500種の急伸の背景には複数の要因が重なっていることが示された。バリュエーション(株価評価)からチャートのパターン、ファンドのポジションに至るまで多くの要因が、投資家が無視するわけにはいかない強気サインを示している。

ニュートン・アドバイザーズの社長で創業者のマーク・ニュートン氏がS&P500種への慎重かつ楽観的な姿勢を説明

(出所:Bloomberg)

テクニカル分析

  S&P500種は23日に200日移動平均近辺で引けた。200日移動平均は過去2年間にわたり同指数の下値支持線だった。2月の急落時も、この支持線は持ちこたえた。

Chart Signal

  S&P500種は先週の下落で、多くのチャートウオッチャーが見守ってきた持続的上昇の実現へのハードルを乗り越えた可能性がある。エバコアISIのテクニカルアナリスト、リッチ・ロス氏は顧客向けリポートで「ダブルボトムを再び試す準備が整った」と指摘。先週の下落は「再びV字回復を開始する」ための理想的な短期的背景になっていると分析した。

バリュエーション

  S&P500種の株価収益率(PER、予想収益ベース)は、23日の終値ベースで16倍となり、2月前半に付けた低いバリュエーション水準を下回ったほか、16年6月の欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票や同年11月の米大統領選という2つの主要イベントの際に付けた低水準にも近づいた。

Valuation Trough

  来月始まる米決算シーズンで、企業利益は投資家に自信を与える公算が大きい。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、S&P500種構成企業の1-3月(第1四半期)利益は17%増加すると見込まれている。

ファンドのリバランス

  株式を買うべきもう一つの理由は、ファンド運用者が売りを終了した可能性があることだ。プロの運用者は2月以降に株式へのエクスポージャーをほぼ縮小し終えた。「リバランスの買いが今後1週間にかけて支援材料になると予想している」とUBSの米株戦略責任者キース・パーカー氏が指摘した。

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原題:Suddenly Everything’s a Buy in S&P 500 Roaring Back From Brink(抜粋)

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