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Photographer: Jasper Juinen
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ECBが銀行損失隠し巡り監査担当に警告、IFRS9移行で-関係者

  • 直ちに決算に反映させるのではなく複数年に分散させようとする恐れ
  • 17年決算をまとめる銀行が損失隠しに動かないようSSMが戒めた
A rower paddles on the River Main as the skyscraper headquarters of the European Central Bank (ECB) stands beyond as the sun rises in Frankfurt, Germany, on Thursday, Sept. 8, 2016. ECB president Mario Draghi will hold a press conference later today after the Governing Council sets monetary policy for a euro-area economy that's looking in need of heightened stimulus for a while to come.
Photographer: Jasper Juinen

欧州中央銀行(ECB)は、国際会計基準審議会(IASB)が定めた国際会計基準(IFRS)第9号「金融商品」の今年からの適用開始に伴い、金融機関が新たな会計基準への移行を利用し、貸倒損失を2017年の決算に反映させるのではなく、複数年に分散して計上しようとする可能性があると監査担当者に注意を促した。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。

  非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、ユーロ圏の大手銀行を監督するECBの欧州単一監督メカニズム(SSM)は、金融機関のバランスシートの監査を担当する会計士らとの定期的な意見交換の場で、このようなリスクについて今年に入り警鐘を鳴らした。

  関係者によれば、新たな会計基準への移行は、銀行が損失を直ちに計上するのではなく、5年の期間を通じて引当金の分散が認められる形で不良債権を分類することにつながる恐れがある。

  関係者の1人によると、17年決算をまとめる作業が進められる中で、SSMは損失隠しに動かないよう銀行を戒める警告を行った。こうした懸念にSSMがどのように対処したかや、銀行の17年決算の公表の仕方にSSMが満足しているかどうか関係者は明らかにしていない。フランクフルト在勤のECB担当者は、コメントを控えている。

原題:ECB Said to Have Raised Concern Banks Could Mask Losses for 2017(抜粋)

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