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【個別銘柄】パナソニクや昭電工が大幅高、CEO退任カルビー下落

更新日時
  • JPモルガン証はパナソニクを「オーバーウエート」へ上げ
  • みずほ証は昭電工の目標株価上げ、カルビー中興の祖のCEO退任

27日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  パナソニック(6752):前日比5%高の1649.5円。JPモルガン証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に引き上げた。自動車向け電子部品とバッテリーの「長期的な成長」を見込んだ。同社は車載用インフォテインメント分野でトッププレーヤーで、1桁台半ばの市場成長から最も恩恵を受けると指摘。xEV向け充電式バッテリーが2桁成長を回復するとも予想、米テスラの「モデル3」の生産が6月までに上向き、パナソニク株のカタリストになる見通しと分析。

  昭和電工(4004):5.6%高の4465円。みずほ証券は目標株価を4750円から6000円へ上げた。黒鉛電極の交易条件想定を18年12月期に前期比1トン当たり2400米ドル改善(従来は同1500米ドル改善)へと変更、同期営業利益予想を従来の1000億円から1200億円(会社計画1100億円)に増額した。現在の株価は半導体用特殊ガスなどの同社の競争優位性を十分に織り込んでいない水準とみる。投資判断は「買い」継続。

  カルビー(2229):4.4%安の3510円。松本晃・代表取締役会長兼CEOが6月下旬の定時株主総会後に退任すると27日午後発表。同氏から退任の申し出があり、新体制は4月下旬の取締役会などを経て決める。岩井コスモ証券の西川裕康シニアアナリストは、松本会長は品ぞろえを縮小し、経費削減で利益力を高め、その資金で販促を強化してシェア拡大に成功、経営を立て直した中興の祖であり退任の影響は大きいと指摘。市場では同氏の経営路線を方針転換するかの懸念が出ている可能性があるとした。

  三菱電機(6503):3.4%高の1717.5円。未定としていた18年3月期の期末配当計画を26円とした。前期実績は18円。年間では40円で前期27円から増配となる。みずほ証券は、同証予想の34円を上回る増配見通しが示され、第一印象はポジティブと評価。通期会社予想1株利益(123.49円)から単純計算される配当性向は32%強、26日株価終値(1661円)から計算される配当利回りは2.4%で、重電大手内で相対的に高い配当利回りが今後株価の下支えとなる可能性があるとの見方を示した。

  サイバーエージェント(4751):3.2%高の5490円。ゴールドマン・サックス証券は目標株価を4800円から6800円に上げた。マスメディアとしての「AbemaTV」の事業価値は2600億円と試算、スポット広告に加え、タイム広告や通販などを通じたマネタイズ余地を評価して目標株価に加えた。新作ゲーム「プリンセスコネクト」や既存ゲームタイトルの売り上げトレンドは良好で、21年9月期までの営業利益予想を増額。投資判断は「買い」を再強調した。

  ヤクルト本社(2267):2.4%高の7990円。JPモルガン証券は投資判断「オーバーウエート」、目標株価1万2000円で調査を再開した。自社販路を構築し続けるという労働に支えられたアナログビジネスモデルで、デジタル化に淘汰されない強みを持つと評価。国内での店頭シェア拡大サイクルに加え、浸透率がまだ極めて低い中国市場の進出エリアは42都市から数年以内に80都市に拡大する予定で成長余地を大きく残しているとみる。

  マクロミル(3978):4.1%安の3060円。みずほ証券では、18年6月期は会社側の通期営業利益が前期比23%増予想に対して上期は前年同期比7%増と、その進捗(しんちょく)はやや鈍いと指摘。会社側では下期にはMetrixLabの数億円以上の案件寄与などで挽回を訴えているが、上期に海外でリサーチ人員を強化して人件費が前年同期比12%増と増えており、諸費の高止まりリスクには注意したいとした。 

  竹内製作所(6432):8%高の2324円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断「オーバーウエート」、目標株価3500円で調査を開始した。高い品質と故障の少なさから同社製品は「建機のベンツ」と言われ、小型建機では欧米市場で高いブランド力を有していると評価。欧米市場で着実な成長が期待できるとともに、米国トランプ政権の公共インフラ投資拡大政策の恩恵を受けやすいと分析した。

  栗田工業(6370):3.6%高の3430円。立花証券は新規に投資判断を「アウトパフォーム」とした。韓国や中国半導体メーカーの設備投資が追い風となり、18年3月期営業利益は会社計画(前期比12%増の217億円)レベルが予想されるほか、来期も12%増の244億円と増益基調が続くとみる。

  ワキタ(8125):3.3%安の1155円。18年2月期の営業利益は従来予想68億円を下回る前期比12%減の58億円になったようだと発表。建機事業での受注競争激化による単価下落で売上高が減ったほか、設備投資に関わる原価の高止まりなどで売上高粗利益率が低下した。

  ノーリツ鋼機(7744):3.3%高の2334円。いちよし経済研究所は第3四半期決算を踏まえてやや予想を引き下げたものの、主力2部門の好調が業績をけん引する構造に変化がないとして18年3月期営業利益は58億円と会社計画(54億円)を上回る着地を予想。19年3月期営業利益は22%増の71億円を見込む。

  RPAホールディングス(6572):27日に東証マザーズに新規上場し、公開価格3570円に対して2.3倍の8220円買い気配のまま終了。事務作業代行ソフトウエアの販売などロボットアウトソーシング事業、アフィリエイトサービスを行うアドネットワーク事業を手掛ける子会社を傘下に置く持ち株会社。18年2月期業績は、売上高が前の期比52%増の40億3100万円、営業利益が2.4倍の4億800万円、1株利益は55.71円だったもよう。

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