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米国のリセッション、トランプ大統領が再選目指すタイミングで到来か

  • 2020年は景気の「屈折点」に-ムーディーズのザンディ氏
  • 財政刺激の弱まりや金利上昇、リスク要因に
トランプ大統領

トランプ大統領

Photographer: Nicole Craine/Bloomberg
トランプ大統領
Photographer: Nicole Craine/Bloomberg

カレンダー上で2020年の選挙年を丸印で囲む理由が新たに増えた。次のリセッション(景気後退)に突入する年になる可能性があるからだ。

  大規模な減税や政府支出の強化、堅調な世界成長は今後2年間にわたり景気下降を防ぐ一因になるはずだ。めまいを覚えるほどの昨今の株式相場の乱高下にもかかわらずだ。2009年に始まった景気拡大期は米国史上で最長となるだろう。

  その後は警戒が必要だと、エコノミストらは警鐘を鳴らしている。財政刺激の弱まりや金利上昇、世界需要のピーク到達で、景気は収縮しやすくなる。ちょうど大統領選のタイミングだ。

  ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏は「2020年は本物の屈折点になる」と予想した。

How Much Longer?

  心配する必要があるのはトランプ米大統領だけではない。同大統領は規制緩和や赤字拡大につながる財政政策、保護貿易主義といった自身の政策で世界最大の経済が過去10年間のさえない成長から抜け出すと主張している。投資家も懸念するべきだろう。リセッション、もっと正確に言うとリセッション期待は株式の弱気相場入りを引き起こすきっかけとなることがある。

  景気ウォッチャーらは景気後退の予測において優れた実績は持たないと認めている。エバコアISIのバイスチェアマン、クリシュナ・グハ氏はあらゆる不透明感を考慮すれば、2020年の景気後退を予測するのは「ばかげた行為だ」と述べた。

  ただし、短期的に成長を刺激する財政面の高揚は後の下降への舞台となりそうだ。インフレや株式などの資産価格があまりに手に負えなくなる前に、米金融当局がパンチボウルを取り除く必要を感じる場合は特に鮮明になろう。

Household Wealth Flashes Warning Sign

原題:U.S. Recession May Come Just in Time for Trump’s Reelection Bid(抜粋)

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