コンテンツにスキップする

3月26日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル続落、貿易懸念の後退でリスク選好戻る-円も下げ

  26日のニューヨーク外国為替市場ではドルが幅広く下落。ドル指数は前週末に続いて下げ、2月中旬以来の低水準となった。米中政府当局者の発言を受けて貿易を巡る緊張感が和らぎ、リスク選好度がにわかに高まった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時、0.5%下げて2月15日以来の安値を付けた。ドルは新興国通貨の大半に対しても下落。ただ円に対してはしっかりとなった。トランプ米大統領の通商顧問を務めるナバロ国家通商会議(NTC)委員長は26日CNBCに対し、非常に良い北米自由貿易協定(NAFTA)合意が得られることを楽観するとしたほか、米国はすでに中国と交渉のテーブルに着いていると述べた。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、ドル指数は前週末比0.4%安。ドルは対円で0.7%上げて1ドル=105円42銭。対ユーロでは0.8%下落し1ユーロ=1.2451ドル。

  貿易関連ではこのほか、 中国市場はさらに開かれる見通しで、貿易戦争に勝者は存在しないとの見方を中国の李克強首相が示した。

  ユーロはドルに対しここ1カ月余りの高値を付け、主要10通貨の大半に対して値上がりした。英国で元ロシア情報員が神経剤で襲撃された事件への対応として、米国とカナダ、欧州連合(EU)がロシア外交官の国外退去を命じた後、ユーロは上昇幅を拡大した。

  この日は、ハト派で知られるサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁がニューヨーク連銀総裁の後任として有力候補だと報じられたことが、ドル軟調の一因となった可能性がある。

欧州時間の取引

  ドル指数は5週間ぶり安値を付け、米国債相場も下落した。ムニューシン米財務長官が前日、貿易関税を巡って米国が中国と合意をまとめられるとの楽観的な見方を示したことから、安全資産への需要が衰えた。
原題:Hunger for Risk Weighs on Dollar as Trade Tensions Seen Easing(抜粋)
Dollar Extends Slide Amid Easing Trade Woes, Williams for NY Fed(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が2015年以来の大幅高-貿易懸念が緩和

  26日の米株式相場は上昇。貿易問題を巡る緊張状態に緩和の兆しが見え始めていることが背景にある。主要株価指数の上昇率は2.7%を超えた。先週は大きく下げ、週間での下落率はここ2年で最大となっていた。

  • 米国株は上昇、貿易問題巡る緊張に緩和の兆し
  • 米国債は下落-10年債利回り2.85%
  • NY原油は反落、中東で緊張高まるも供給に影響せず
  • NY金は続伸、ドル下落で-銀も高い

  S&P500種株価指数では半導体メーカーと銀行が上げを主導。同指数は1日の上昇率としては2015年8月以来で最大。騰落比率は20対1だった。ただ先週の大きな下げを全て取り戻すには今週さらなる上昇が必要だ。フェイスブックは終値ではプラスとなったが、日中は軟調に推移。同社のプライバシー慣行について非公開の調査が進行中だと、米連邦取引委員会(FTC)が確認したことが響いた。

  S&P500種株価指数は前週末比2.7%高の2658.55。ダウ工業株30種平均は669.40ドル(2.8%)上げて24202.60ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時46分現在、10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.85%。今週は大型入札が控えている。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。2カ月ぶり高値から下げた。イランが後押しするイスラム教シーア派系武装組織フーシ派が25日、サウジアラビアにミサイル攻撃し負傷者が出たものの、サウジの石油インフラに影響はなかった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前週末比33セント(0.5%)安の1バレル=65.55ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は33セント下げて70.12ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。ドルの下落を背景に銀先物は2週間ぶりの高値となった。ドル以外の通貨保有者にとって素材価格が割安になった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前週末比0.4%高の1オンス=1360.90ドルで終了。銀先物5月限は0.6%上げて16.684ドル。

  週末にトランプ政権の保護主義の姿勢に限界が見え始めたことから、株式市場に楽観が広がった。ムニューシン米財務長官は、米国が500億ドル(約5兆2400億円)以上の中国製品への関税を賦課しなくても済むよう、米中が合意に達することは可能との認識を示した。長官はFOXニュースで中国との協議について、「慎重ながらも私は合意に達することを期待している」語った。また欧州連合(EU)は報復措置の可能性を示しつつ、米国に恒久的な適用除外を求めた。米国は韓国とは自由貿易協定(FTA)改定と輸入関税の適用を巡り合意した。

  クレディ・スイス・セキュリティーズのワシントン調査責任者、マギー・ゲイジ氏は、トランプ政権は「時間の経過とともに、より妥当な立場、つまり中道寄りの姿勢で交渉を行うことが多い」とし、「中国との関税問題についても同じことが言えると、われわれは慎重ながらも楽観している」と続けた。

  個別銘柄ではマイクロソフトが7.6%高。アップルは4.8%上げた。金融株ではコメリカやメットライフの上げが目立った。

原題:Stocks Jump in Best Day Since 2015 as Dollar Falls: Markets Wrap(抜粋)
Crude Fades as Mideast Oil Supplies Dodge Escalating Conflict
PRECIOUS: Silver Futures Rise With Gold as Dollar Weakens

◎欧州債:イタリア債が下落、政治リスクが重しに

  26日の欧州債市場では、イタリア国債が下落。反移民政党「同盟」のサルビーニ書記長が反エスタブリッシュ政党「五つ星運動」のディマイオ党首と会談する意思を示したことが嫌気された。同国は今週、ユーロ圏で予定される国債入札の大半を占める。イースター休暇を控え取引が閑散となる中で、中核国債はほぼ変わらずだった。

  イタリア10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。総選挙前に実施したブルームバーグ調査によると、五つ星と同盟を含む連立政権誕生は選挙後の結果として最悪とされていた。

  イタリアは28日にクーポン2%の10年債を30億ユーロ発行する計画。ユーロ圏では今週その他の国の入札は予定されていない。

  S&Pが25日に格付けを「A-」に引き上げたスペインは、長期債を中心に買われ利回り曲線がフラット化した。
原題:Political Risk Weighs on Italy Bonds; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE