Photographer: Tomohiro Ohsumi

トランプ大統領、通商政策で未知の領域に踏み込む-市場はリスク警戒

  • 投資家は中国製品への関税や鉄鋼輸入関税の詳細待ち
  • 次に何が起こるか不確実性が依然として非常に大きい-キャピタルE
Photographer: Tomohiro Ohsumi

米中両国の報復的な経済対立への懸念で株価が先週急落したのを受け、トランプ政権には通商政策の詳細説明を求める圧力が強まっている。

  企業や投資家はトランプ米大統領が先週発表した中国製品約500億ドル(約5兆2500億円)への関税賦課計画について、数日中に発表される対象品目リストの詳細待ちの状況にある。

  中国は米国がこれとは別に、鉄鋼とアルミニウムへの関税を賦課すると発表したことに対応し、米国製品30億ドル相当への関税を打ち出した。駐米大使の崔天凱氏は、中国が「あらゆる選択肢を検討している」と述べた上で、貿易戦争は望んでいないと述べた。

  キャピタル・エコノミクスのアナリストらは23日付の調査リポートで、「次に何が起こるか不確実性が依然として非常に大きい。だが、ホワイトハウスで保護貿易主義者が優位にあるように見える現状では、さらにエスカレートする可能性は高い」と分析した。

  トランプ大統領はムニューシン米財務長官に対し中国による対米投資抑制策をまとめることも指示した。中国で事業を行う米企業に技術移転を強要するなど、中国が無数の方法で米国の知的財産権を侵害していると米通商代表部(USTR)が結論付けたことを受けた措置。

  中国に対する関税の実施時期は不明。ライトハイザーUSTR代表は3月22日から15日以内に関税対象品目のリストを発表するが、USTRのファクトシートでは今週にも公表する予定だという。リスト公表後30日間にわたり意見を募る。

  ブルームバーグ・エコノミクスの試算では、世界貿易戦争に至れば2020年までに約4700億ドル規模の打撃が世界経済に及ぶ見通し。

原題:Trump Veers Into Uncharted Trade Territory as Markets See Risks(抜粋)

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