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【個別銘柄】王子HLDや資生堂高い、赤字転落リコーや関西電は下落

更新日時
  • SMBC日興は王子HD格上げ、三菱モルガンは資生堂目標株価上げ
  • リコーは減損で赤字転落へ、大和証はコーセーを強気判断で調査開始

26日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  王子ホールディングス(3861):前営業日比4%高の674円。SMBC日興証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価を540円から870円に上げた。国内製紙メーカーでは他社に先駆けて、印刷用紙の生産品種見直しなど収益構造変化に努めてきたことが業績に反映されてきたとし、印刷・情報用紙の需要縮小が続くなかでも、他社と比べて高い利益率につながっていると評価。2019年3月期の営業利益は、段ボール原紙・製品の値上げ浸透や古紙調達価格の下落、パルプ市況の上昇などの増益効果が加わり市場予想942億円を上回る1000億円と試算した。

  資生堂(4911):3.2%高の6322円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を4150円から6500円に上げた。30年までにプレステージ領域でグローバル・トップ3以内を目指す中、パーソナル化粧品が主流となれば最先端技術を活用したプラットフォーマ戦略により長期的な成長を実現できるとし、業績予想を上方修正した。投資判断は「中立」を継続。

  リコー(7752):3.9%安の1043円。18年3月期純損益が1700億円の赤字に転落する見通しになった。従来予想は損益とんとんだったが、デジタル化などで想定以上にペーパーレス化が進み北米事業が低迷、減損損失1800億円を計上する。ゴールドマン・サックス証券は、減損損失額は事前観測記事の最大1000億円規模に対して大きいと指摘。構造改革の一環として負の遺産の整理と前向きに捉えたいが、追加減損リスクや今後の成長戦略での積極投資が裏目に出る可能性に注意したいとみる。

  関西電力(9503):4.1%安の1268円。野村証券では、30日に出される高浜原発の運転差し止め仮処分判決で、仮に敗訴なら稼働中の高浜3・4号は速やかに停止を余儀なくされると指摘。燃料費負担増のほか、電気料金の値下げが困難となり販売電力の減少に歯止めがかかりにくくなるリスクが考えられるとした。

  コーセー(4922):2.9%高の2万90円。大和証券は投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2万3270円で調査を開始。日本地域(インバウンド需要と日本居住者)と米国子会社タルト、アジア地域の3つの売上高を基軸に業績は着実に拡大を続けると予想した。ターゲットの異なるエッジの利いたブランドやロングセラーブランドを多数保有し、今後5年間の連結営業利益の年平均成長率は12.8%になると想定した。

  光通信(9435):6.4%高の1万6310円。SMBC日興証券は目標株価を1万円から1万9000円に上げ、投資判断「アウトパフォーム」を継続した。利益率の高い自社商材へシフトを進めながら、契約件数を積み上げており、利益成長が拡大する時期に入りつつあるとみる。営業利益成長率は17年3期までの3年間が年率平均9%だったのに対し、20年3月期までの3年では13%に高まり、20年3月期営業利益は市場予想の571億円を上回る600億円と予想した。

  半導体関連株:東京エレクトロン(8035)が1%安の1万9925円、SCREENホールディングス(7735)が1.1%安の9580円など。米マイクロン・テクノロジー株は23日に8%安と急落、第2四半期(17年12月-18年2月)にNAND価格が15%下落したと明らかにしたことが嫌気された。半導体主要企業で構成されるSOX指数は3.3%安と2月8日以来の下落率。クレディ・スイス証券では、マイクロンの18年8月期の上期進捗(しんちょく)率は54%となり、設備投資がここから加速する状況にはないとみられると分析。

  オークワ(8217):2.3%安の1064円。18年2月期営業利益は前期比31%減の21億円になったようだと発表した。従来計画は29億円だったが、業態を超えた競争激化でスーパーマーケット事業の既存店売上高が低調だったほか、総菜食品工場の改装や人件費上昇などコスト増が響いた。

  ラクオリア創薬(4579):2.5%高の1789円。EAファーマ(東京都中央区)との消化器領域での新薬創出を目指して行ってきた共同研究について、マイルストン達成に伴う一時金の受領が確定したと発表。金額は非開示だが18年12月期の事業収益に計上する。

  帝国電機製作所(6333):2.9%高の1560円。東海東京調査センターでは「アウトパフォーム」、目標株価2120円でカバレッジを再開した。中国での石油化学プラント向けにキャンドモータポンプの需要増加が続くと指摘。18年3月期営業利益は前期比55%増の26億5000万円(会社計画23億400万円)、来期は30億円を予想した。

  岩井コスモホールディングス(8707):9.2%高の1423円。18年3月期の期末配当計画を55円とした。年間では75円となり前期55円から増配。

  イーブックイニシアティブジャパン(3658):150円(16%)高の1096円ストップ高。ヤフー(4689)と電子書籍事業で業務提携すると23日発表、共同で運営する新たなコミックアプリを今春リリースする。新アプリは、「チケット無料」や「無料連載」などコミックを無料で楽しむ機能が充実しているほか、購入することもできる。

  インターネットイニシアティブ(3774):3.1%高の2224円。SMBC日興証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を1700円から2800円に上げた。業績が過去5期間の低迷期を脱し、IoTとフルMVNO、クラウドサービスを軸に再び利益が成長する局面を迎えたと分析。19年3月期までの2年間の売上高成長率予想を年平均7%から10%に引き上げた。

  ファイバーゲート(9450):東証マザーズに23日に新規株式公開(IPO)し、上場2日目となる26日に初値2388円を形成した。公開価格1050円からの上昇率は2.3倍。集合住宅や商業施設などでWiーFiサービスを提供、観光地などでのフリースポットの構築・運用「Wi-FiNex」のほか、訪日外国人専用サービス「SHINOBI Wi-Fi」も展開する。18年6月期の営業利益計画は前期比12%増の4億200万円。終値は2221円。

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