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安倍首相が憲法改正に決意も、影落とす森友問題-自民党大会

  • 「自衛隊違憲論争に終止符」と安倍首相-野党は改憲論議に慎重
  • 憲法演説「1年前と同じ」で「進め方に問題ある」-石破氏
Shinzo Abe, Japan's prime minister and president of the ruling Liberal Democratic Party (LDP).

Shinzo Abe, Japan's prime minister and president of the ruling Liberal Democratic Party (LDP).

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Shinzo Abe, Japan's prime minister and president of the ruling Liberal Democratic Party (LDP).
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

森友学園を巡る一連の問題が、憲法改正論議に影を落としている。安倍晋三首相は25日の自民党大会の演説で改憲への決意を示したが、野党側は財務省が文書を改ざんした真相の解明を優先させる姿勢を示しているためだ。

  安倍首相は党大会の演説で、文書改ざん問題について「行政全般の最終的な責任は首相である私にある」と述べ、改めて国民に陳謝。全容解明に加え、再発防止に向けて「組織を根本から立て直す責任を必ず果たしていく」と強調した。その上で、演説の最後で「結党以来の課題である憲法改正に取り組む時が来た」とし、9条に自衛隊を明記することで「違憲論争に終止符を打つ」ことは党の責務であると語った。

  森友問題の影響が広がる中での憲法改正議論については、野党からは否定的な発言が相次いでいる。25日のNHK番組で日本維新の会の片山虎之助共同代表は、「憲法改正には森友問題の沈静化がいる」と明言。民進党の小川敏夫参院議員会長も「ここに来て憲法というのは森友隠しのために話題をそらすためではないかと思えてならない」と批判した。

  一方、自民党大会に来賓としてあいさつした公明党の山口那津男代表も文書改ざん問題を受けて「態勢の立て直しをやり遂げることが政府のみならず、与党に課せられた課題である」と語った。

総裁選  

  共同通信が17-18両日に実施した世論調査によると、次の自民党総裁にふさわしい人を選ぶ質問で、石破茂元幹事長が25.4%でトップ。小泉進次郎衆院議員が23.7%、安倍首相は3位で21.7%だった。そのほかは、岸田文雄政調会長が6.4%、河野太郎外相が2.9%、野田聖子総務相が2.2%だった。前回2月の調査でトップは安倍首相だった。

  石破氏は党大会後の記者団の取材に、首相演説の憲法改正部分について「1年前と同じ。中身まで踏み込む話ではなかった」と指摘。改憲に強い意欲を見せる首相自身から詳しい説明がないことは「進め方としては問題がある」とも述べた。9条だけでなく参院選合区解消についても「もっと鮮明にしてほしかった」と注文をつけた。

  9月の総裁選への出馬に関しては、森友問題を念頭に「国民の厳しい目が政府与党に注がれている中で、党内が混乱するようなことは避けていかねばならない」と言及を避けたが、同問題についての「国民の理解がきちんと行われた時がひとつの節目だと思う」と含みを持たせた。

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