3月23日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、週間で5週ぶりに下げ-貿易戦争など警戒

  23日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。週間でも値下がりとなった。今週はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下で初めて開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)会合や、ホワイトハウス人事、貿易問題を巡る緊張の高まりといった材料を消化する週となった。

  トランプ大統領は朝方、包括的歳出法案への拒否権発動を検討しているとツイート。そうした中でドルは値下がりした。その後、大統領は姿勢を転換して法案に署名したものの、ドル安の流れは変わらなかった。ドルはアジア時間も軟調だった。米中貿易戦争への警戒やマクマスター米大統領補佐官の退任が背景にある。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%安。週間では0.8%の下げとなった。ドルは対円でこの日0.4%下げて1ドル=104円85銭。対ユーロでは0.5%下落し1ユーロ=1.2357ドル。

  来週は10-12月(第4四半期)の米国内総生産(GDP)のほか、個人消費支出(PCE)や個人所得、PCE価格指数などの発表が予定されており、市場で注目されそうだ。

欧州時間の取引

  米中貿易戦争の懸念やマクマスター大統領補佐官の退任を手掛かりとしたドル安・円高の流れは欧州時間も続いた。ただ中国の反応はこれまでのところ抑制されているとの見方から、値動きの幅は小さかった。中国は米国からの輸入品30億ドル相当に相互関税を課す計画を発表した。
原題:Dollar Snaps Four-Week Winning Streak Amid Trade Worries(抜粋)
Dollar Set for Worst Week in a Month, Havens Gain on Trade Woes

◎米国株・国債・商品:株が大幅続落、ダウ平均は11月以来の安値

  23日の米株式相場は大幅続落。貿易戦争と金利の上昇が世界経済の伸びを抑制するとの懸念を背景に、S&P500種株価指数は今週、ここ2年余りで最大の下げとなった。米国債は続伸し、イールドカーブ(利回り曲線)がスティープ化した。

  • 米国株は大幅続落、ダウ平均425ドル下げ-11月以来の安値に
  • 米国債は続伸、10年債小高い-利回り曲線スティープ化
  • NY原油は反発、トランプ大統領がタカ派のボルトン氏起用
  • NY金は続伸、週間はほぼ2年ぶり大幅高-貿易戦争への懸念

  3Mからゴールドマン・サックス・グループまでと幅広く売られ、ダウ工業株30種平均は11月以来の安値となった。S&P500種は遅い時間に下げが加速し、2月上旬以来の安値に沈んだ。

  S&P500種は前日比2.1%下げて2588.26。週間ベースでは5.8%安。ダウ工業株30種平均は424.69ドル(1.8%)安の23533.20ドル。ナスダック総合株価指数は2.4%安。ニューヨーク時間午後4時45分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.81%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反発。週間では昨年7月以来の大幅高となった。トランプ米大統領が大統領補佐官(国家安全保障担当)に強硬派のジョン・ボルトン氏を起用すると発表したことから、対イラン制裁が再び導入されるとの観測が強まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比1.58ドル(2.5%)高の1バレル=65.88ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は1.54ドル上げて70.45ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。週間ではほぼ2年ぶりの大幅高となった。経済的および地政学的な緊張が高まる中、逃避先資産としての金買いが活発になった。米中の通商問題が貿易戦争に発展し、世界成長が鈍化するとの警戒が強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比1.7%高の1オンス=1355.70ドルで終了した。週間では3.3%高と、2016年4月以来の大幅上昇。

  今週は貿易戦争が間近だとの不安や、フェイスブックの個人情報流出危機を受けたハイテク株売り、欧州の成長減速を示す指標などが重なり、世界的に高リスク資産にとって厳しい1週間となった。ハイテク銘柄の比重が高いナスダック100種株価指数は今週7.3%下落し、15年8月以来の大幅安。米金融当局が年内に追加利上げを行う路線をあらためて確認したことで、トレーダーは成長減速の可能性に身構えていた。

  米国債は午後に狭い値幅で推移したが、引け間際では米国株の下げ拡大が支えとなった。
原題:Stocks Tumble in Biggest Weekly Decline Since 2016: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Mixed as Curve Steepens; Late Equities Slide Supports(抜粋)
Oil Jumps as Trump’s Hawkish Appointment Trips ‘Bolton Premium’(抜粋)
Gold’s ‘Good Week’ Gets Better as Trade War Ignites Haven Demand(抜粋)

◎欧州債:ユーロ圏の中核国債はほぼ変わらず、英国債下落

  23日の欧州債市場では、ユーロ圏中核国債がほぼ変わらず。イングランド銀行金融政策委員会(MPC)のフリーヘ委員が年間で1-2回の利上げが必要になるとの見通しを示し、英国債と共に下落する場面もあったが、引けまでに下げをほぼ消した。スペイン債とポルトガル債は小幅に上昇。スペインは引け後にS&Pから格上げの発表があるとの観測がある。

  英10年債利回りは一時4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。フリーヘ発言でポンドのショートも圧迫された。

  来週は国債発行が減少する見通し。イースターの祝日を控え、イタリアが供給の大半を占める。
原題:Core Bonds Steady, Gilts Slip; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

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