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きょうの国内市況(3月23日):株式、債券、為替市場

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●日本株全面安、米中貿易戦争と円高リスク-全33業種下げ半年ぶり安値

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  東京株式相場は全面安、主要株価指数はおよそ半年ぶりの安値を付けた。米国が中国に対する知財制裁関税を発表、中国も対抗措置に動き、米中貿易戦争への発展が警戒された。為替の円高進行で企業業績への不安も強まり、機械や電機など輸出株中心に東証1部33業種は全て安い。

  TOPIXの終値は前日比62.45ポイント(3.6%)安の1664.94、日経平均株価は974円13銭(4.5%)安の2万0617円86銭。両指数の下落率は2月6日以来の大きさ、水準はTOPIXが昨年9月27日以来、日経平均は同10月3日以来の安値となった。

  アセットマネジメントOneの青木隆ファンドマネジャーは、「今回の米国の関税策による直接的な影響は、経済的には決して大きくない」としつつ、米経済のサプライズ指数が下向きになるなど「景気実体にピーク不安がある中、もし米中が報復合戦となれば、世界経済に与える影響は無視できない。ファンダメンタルズへの不安感が根底にある」と言う。

  東証1部33業種は全て下げ、下落率上位は機械、精密機器、非鉄金属、ガラス・土石製品、鉱業、電機、化学、ゴム製品など。売買代金上位ではソフトバンクグループやファーストリテイリングなど日経平均の指数影響度が大きい銘柄が大幅安。ファナックや東京エレクトロン、コマツ、SMC、ダイキン工業など設備投資関連や中国関連株の下げも目立った。

  東証1部の売買高は19億1438万株、売買代金は3兆6039億円、代金は2月13日以来の大きさに膨らんだ。値上がり銘柄数はわずか29、値下がりは2042に達した、全体の98%が安い。

●超長期債相場が上昇、米中貿易戦争への懸念での株安・円高が追い風に

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  債券市場では超長期債相場が上昇。米国発の貿易戦争に対する懸念から株安と金利低下が進んだ海外市場の流れを引き継いで始まり、国内株式相場の大幅安と円高・ドル安も加わり、利回り曲線はフラット(平たん)化した。

  現物債市場で新発20年物164回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.525%で開始。午後には一時0.51%と、新発債として2016年12月以来の水準まで下げた。新発30年物58回債利回りも0.5bp低い0.745%で開始後、0.735%と昨年4月以来の水準に低下。新発40年物10回債利回りは1.5bp低下の0.88%で寄り付き、0.875%まで下げる場面があった。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「安倍晋三政権の森友文書問題と米中間の貿易戦争懸念に加え、日米欧で経済指標が鈍化してきた」と指摘。米国の利上げ停止やさらなる円高・ドル安、日本銀行による追加金融緩和の可能性にも備えないといけなくなってきたと述べた。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは0.5bp低い0.025%で寄り付き、午後に0.02%と、昨年11月22日以来の低水準を付けた。中期ゾーンでは、新発5年物の135回債利回りが0.5bp低いマイナス0.125%で推移。新発2年物の386回債利回りは横ばいのマイナス0.16%で取引された。

  長期国債先物市場では中心限月6月物は前日比10銭高の151円00銭で取引を開始し、午後に151円06銭まで上昇。その後は151円を挟んでもみ合い、結局は9銭高の150円99銭で引けた。

  日銀はこの日、残存期間1年超3年以下と3年超5年以下の長期国債などを対象に買い入れオペを実施。市場の需給状況を映す応札倍率はそれぞれ3.28倍、3.17倍と、ともに前回より小幅に上昇した。

●ドル・円が105円台割れ、米中貿易戦争懸念や米政権不安-円は全面高

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  東京外国為替市場でドル・円相場は3日続落し、約1年4カ月ぶりに1ドル=105円台を割り込んだ。トランプ米大統領が中国製品に関税を課す大統領令に署名したのに対抗し、中国も米国製品に対する関税計画を発表したことで、米中貿易戦争への懸念が強まった。マクマスター米大統領補佐官の退任も加わり、リスク回避の動きから円は全面高となった。

  ドル・円相場は午後3時17分現在、前日比0.5%安の104円71銭。一時は104円64銭と米大統領選挙時の2016年11月9日以来の水準までドル安・円高が進んだ。円は主要16通貨に全てに対して上昇した。

  三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、ドル・円について「米国の対中制裁関税決定やマクマスター大統領補佐官解任を受けて、105円割れた。東京時間は追加の材料はないが、株安と平行してドル・円は戻りにくい」と説明。もっとも、「きょう大きく動いているので、今晩の海外市場でスピード調整はあると思う」とも語った。

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