ECB総裁、欧州のバラ色の見通しに4つのリスク-EU首脳に警鐘

  • ドラギ総裁、ブリュッセルに集まったEU指導者らにリスク説明
  • 経済成長に対する最大のリスクは貿易保護主義

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、ブリュッセルに集まったメルケル独首相ら欧州連合(EU)各国首脳に、好ましい経済見通しに対する主要リスクについて説明し、貿易摩擦を懸念要因のリストで最上位に位置付けた。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。

  ドラギ総裁は投資が10年以上見られなかった水準に増加し、民間セクターの債務は減少、健全な銀行の自己資本比率は危機当初に比べて50%近く上昇したと指摘。その上で、心配するのが自らの仕事だとし、バラ色の見通しに以下の警鐘を鳴らした。

  • 貿易保護主義と紛争解決のための多国間機関の弱体化は、最大の潜在的リスクだ。関税と報復措置は信頼を損なうだろう
  • 金融政策が依然として緩和的な中、金融業界の規制緩和が進められれば、有害な組み合わせとなりかねない
  • 米国の資産が再評価されれば連鎖反応を招くだろう。今年に入って米国市場が1週間にわたり急落した際に、警報が出されたが、下げが株式以外に広がらなかった事実を理由に満足しているべきでない
  • 財政政策を間違い、公共支出を増加させれば、米国とEUで景気過熱につながる恐れがある。米国の減税は潜在的に益をもたらすより害を及ぼす可能性があり、経済を景気循環的な過熱状態に陥らせかねない

原題:Draghi Tells EU Leaders of Four Risks to Rosy Europe Outlook(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE