【米国株】ダウ724ドル安、対中関税で貿易戦争を懸念

更新日時
  • トランプ米大統領が中国製品約500億ドルへの関税賦課に署名
  • 米国債は大幅高、10年債利回りが6bp低下

A trader works on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S.

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

22日の米国市場では株式相場が6週間ぶりの大幅安となった一方、米国債は続伸した。投資家の注目は米金融政策から、世界経済の成長を妨げかねない米中間貿易戦争への懸念に移った。

  • 米国株は続落、主要3株価指数がいずれも2%超える下げ
  • 米国債は大幅続伸、後半に上げ幅縮小-10年債利回りは2.82%
  • NY原油は反落、米国の対中関税で貿易戦争懸念が強まる
  • NY金は続伸、貿易戦争への不安で買い

  トランプ米大統領が中国製品約500億ドル(約5兆2800億円)を対象とした大規模な関税賦課を命じた後、S&P500種株価指数は2月初旬以来で最大の下げとなり、ダウ工業株30種平均は下げ幅を700ポイント余りに拡大した。10年債利回りは2.80%に向かって低下した。

  S&P500種株価指数は前日比2.5%下げて2643.69。ダウ工業株30種平均は724.42ドル(2.9%)安の23957.89ドルと、24000の大台を割り込んだ。ナスダック総合株価指数は2.4%安。ニューヨーク時間午後4時35分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.82%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。米国が中国に対する大規模な関税を発表したことから、貿易戦争に発展するとの不安で株式相場が下落したことが重し。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比87セント(1.3%)安の1バレル=64.30ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は56セント下げて68.91ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。トランプ米大統領の新たな対中関税発表にかけて、金の未決済建玉 (オープンインタレスト)は1月以来の高水準に増加した。報復措置を誘発し、世界成長見通しが悪化するとの警戒が広がった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.4%高の1オンス=1333.20ドルで終了した。終値では3月6日以来の高値。

  WBIインベストメンツのマット・シュライバー社長兼最高投資責任者(CIO)は、「市場は貿易戦争を好まない。米金融当局が利上げについて断固譲らないのも気に入らない」と話した。

  この日はトランプ米大統領の弁護士ジョン・ダウド氏が辞任したことも、朝方の株売り材料になった。モラー特別検察官によるロシア疑惑捜査に対抗するため、トランプ大統領は個人で弁護団を形成し、ダウド氏が主任弁護を務めていた。

  フェイスブックは2.7%安を付け、ハイテク株の下げを加速させた。

原題:Stocks Drop Most in Six Weeks on Trade War Tension: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Advance, Flatten in Early Squeeze; Tariff Talk Weighs(抜粋)
Crude Drops as Trump Tariffs on China Spark Trade War Concerns(抜粋)
Gold Returns From Exile as Trade-War Woes Amp Up Investor Angst(抜粋)

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