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トランプ政権内、対ロ政策巡り対立激化-大統領の「祝意」伝達が波紋

  • トランプ氏、電話会談の事前勧告無視してプーチン氏を祝福
  • 対ロ融和に傾くトランプ氏をポンペオCIA長官らが後押し
トランプ大統領

トランプ大統領

Photographer: Kevin Dietsch/Pool via Bloomberg

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Photographer: Kevin Dietsch/Pool via Bloomberg

トランプ米大統領は米国とロシアが抱える懸案事項に関してプーチン大統領との対決を避けようとしている様子だ。こうした中でプーチン大統領への対応策を巡り、ホワイトハウス内で亀裂が深まっている。

  事情に詳しい関係者によると、トランプ氏がプーチン氏と20日行った電話会談で、事前に用意された書面のガイダンスを無視して再選を祝う言葉を伝えた後、内部対立が激化した。ワシントン・ポスト(WP)の報道によれば、このガイダンスではロシア大統領選を西側は不正と見なしているため、プーチン氏に祝意を伝えないよう促していた。だが関係者は、電話会談前の口頭説明でトランプ氏補佐官はこの点を取り上げなかったと述べた。

  複数の関係者によると、対プーチン強硬路線をトランプ大統領に進言しているのはマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)ら。一方、ロシアとの対決を避け協力を探ろうとするトランプ氏の考えを後押ししているのは、次期国務長官の指名を受けたポンペオ中央情報局(CIA)長官らで、この一派はロシアが欧州でエネルギー供給国として影響力を行使していることから、現実的なアプローチだと主張しているという。

  側近の意見対立を認識しているトランプ大統領は、プーチン氏との30分にわたった電話会談で、英国でのロシア人元スパイ襲撃事件や米選挙へのロシア介入疑惑など微妙な問題に言及しなかった。政府関係者によると、トランプ氏はプーチン氏と1対1の場で対決しても米国の利益には全くならないとし、個人的な関係を維持することを優先させている。

  トランプ氏は21日にツイッターで、この電話会談を擁護。プーチン氏に「厳しい非難を浴びせるよう期待している」人々がいるが、それは「間違っている。ロシア(やその他の国々)と仲良くするのは良いことで、悪いことではない」と述べた。
  

原題:White House Rift Over Russia Deepens After Trump’s Putin Call(抜粋)

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