3月22日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円とドルが上昇-トランプ大統領が対中関税命じる

  22日のニューヨーク外国為替市場では円とドルが上昇。トランプ米大統領が幅広い中国製品を対象に関税を課すための大統領令に署名した。

  市場ではリスク回避の地合いが続いた。貿易を巡る懸念の強まりから世界的に株式相場が大きく下げ、米国債は上昇した。ロス米商務長官は、輸入関税の余波は深刻なものにはならないとし、今後交渉が行われることになると説明。米通商代表部(USTR)は、中国からの航空宇宙、機械、テクノロジーの輸入に対する25%の関税賦課を提案する考えを明らかにした。これに対し中国側は報復措置を取る方針を示している。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%高。円は対ドルで0.7%上げて1ドル=105円34銭。朝方には一時105円26銭を付けた。ユーロはドルに対し0.2%下げて1ユーロ=1.2310ドル。

  ポンドは下落。イングランド銀行(英中央銀行)の政策決定後は一時上昇したが、その後はリスク資産が値下がりする中でポンドも売られた。 

  米下院はこの日、1兆3000億ドルの包括的歳出法案を可決。上院でも同日中に採決が行われる可能性がある。

欧州時間の取引

  欧州時間はドルが軟調。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通りに利上げとなった一方、今後の政策スタンスは予想ほどタカ派的ではなかったことを受けたドル売りの流れが続いた。
原題:Yen Pares Gain, Dollar Advances as Trump Slaps Tariffs on China(抜粋)
Pound Stays Supported Before BOE as Dollar Nurtures FOMC Wounds

◎米国株・国債・商品:ダウは724ドル安、対中関税で貿易戦争を懸念

  22日の米国市場では株式相場が6週間ぶりの大幅安となった一方、米国債は続伸した。投資家の注目は米金融政策から、世界経済の成長を妨げかねない米中間貿易戦争への懸念に移った。

  • 米国株は続落、主要3株価指数がいずれも2%超える下げ
  • 米国債は大幅続伸、後半に上げ幅縮小-10年債利回りは2.82%
  • NY原油は反落、米国の対中関税で貿易戦争懸念が強まる
  • NY金は続伸、貿易戦争への不安で買い

  トランプ米大統領が中国製品約500億ドル(約5兆2800億円)を対象とした大規模な関税賦課を命じた後、S&P500種株価指数は2月初旬以来で最大の下げとなり、ダウ工業株30種平均は下げ幅を700ポイント余りに拡大した。10年債利回りは2.80%に向かって低下した。

  S&P500種株価指数は前日比2.5%下げて2643.69。ダウ工業株30種平均は724.42ドル(2.9%)安の23957.89ドルと、24000の大台を割り込んだ。ナスダック総合株価指数は2.4%安。ニューヨーク時間午後4時35分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.82%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。米国が中国に対する大規模な関税を発表したことから、貿易戦争に発展するとの不安で株式相場が下落したことが重し。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比87セント(1.3%)安の1バレル=64.30ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は56セント下げて68.91ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。トランプ米大統領の新たな対中関税発表にかけて、金の未決済建玉 (オープンインタレスト)は1月以来の高水準に増加した。報復措置を誘発し、世界成長見通しが悪化するとの警戒が広がった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.4%高の1オンス=1333.20ドルで終了した。終値では3月6日以来の高値。

  WBIインベストメンツのマット・シュライバー社長兼最高投資責任者(CIO)は、「市場は貿易戦争を好まない。米金融当局が利上げについて断固譲らないのも気に入らない」と話した。

  この日はトランプ米大統領の弁護士ジョン・ダウド氏が辞任したことも、朝方の株売り材料になった。モラー特別検察官によるロシア疑惑捜査に対抗するため、トランプ大統領は個人で弁護団を形成し、ダウド氏が主任弁護を務めていた。

  フェイスブックは2.7%安を付け、ハイテク株の下げを加速させた。
原題:Stocks Drop Most in Six Weeks on Trade War Tension: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Advance, Flatten in Early Squeeze; Tariff Talk Weighs(抜粋)
Crude Drops as Trump Tariffs on China Spark Trade War Concerns(抜粋)
Gold Returns From Exile as Trade-War Woes Amp Up Investor Angst(抜粋)

◎欧州債:ユーロ圏中核国債が大幅上昇、相場支援要因が相次ぐ

  22日の欧州債市場では、ユーロ圏中核国債が大幅上昇。3月のユーロ圏PMIが予想を下回ったほか、イングランド銀行の金利据え置き、米中貿易戦争を警戒した株安、トランプ米大統領の弁護士辞任など債券の支援要因が相次いだ。ドイツ2年債と10年債のスプレッドはフラット化の流れを継続した。

  ドイツ10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.52%。6月限先物は101ティック上昇の158.88。

  4月にはECBによる償還資金の大規模な再投資、新年度入りした日本の投資家による需要が見込まれ、これに月末のポジション調整が加わった。円で資金を調達する投資家にとって、為替ヘッジベースで欧州債への投資は魅力的な利回りを生む。

  イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)は7対2で政策金利を維持した。議事録ではタカ派色がほとんど強まらなかったものの、英国債は上げ幅を拡大した。
原題:Bunds Soar Amid Broad-Based Support; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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