プライベートアイランドがクルーズ業界の潮流-ミレニアルを呼び込め

  • ロイヤル・カリビアンの「ココケイ」が生まれ変わる
  • 地元の人々に恩恵をほとんどもたらさないとの批判も

静かなプライベートアイランドでの完璧な1日とはどんなだろう。青い海と白い砂浜、それに自由に楽しめる浜辺でのバーベキューは当然だ。ロイヤル・カリビアン・クルーズは「パーフェクトデー」プログラムの目玉であるバハマ諸島ココケイに2億ドル(約210億円)を投じ、同社所有のこの島を生まれ変わらせる。

生まれ変わるココケイ島

出典:ロイヤルカリビアン

  ココケイにできるカリブ海地域最大級のウオーターパークの売りは、スリル満点のアトラクションだ。「パーフェクトデー・アット・ココケイ」の狙いは、大型客船での旅の楽しさを覚えたばかりか、あるいはまだ知らない家族連れに加え、ミレニアル世代を呼び込むことだ。

  ココケイにはクルーズ船2隻が同時に停泊し、最大1万人の観光客受け入れが可能だが、もしこうしたにぎわいを避け、完璧にリラックスしたいなら、「ココ・ビーチ・クラブ」をのぞいてみたらいかがだろうか。モルディブのような水上コテージが海に浮かぶ新しいVIPゾーンだ。

2019年春に開業予定の「ウオーターパーク」

出典:ロイヤルカリビアン

  「スリルとくつろぎ」の双方を提供するというこのコンセプトは、徹底した市場リサーチに基づく戦略の一環だ。ロイヤル・カリビアンのマイケル・ベイリー社長兼最高経営責任者(CEO)はブルームバーグとのインタビューで、「カリブでの休暇を過ごすための完璧な1日がどんなものなのか多くの顧客と話し合った」と語った。もちろん人によって完璧な1日というのが全く違い得ることも認めている。

「ココ・ビーチ・クラブ」

出典:ロイヤルカリビアン

  ロイヤル・カリビアンは「パーフェクトデー」プログラムでの経験が、カリブ海の別の地域やそれにアジアやオーストラリアでの事業に生かせるとみている。同社は「パーフェクトデー・アイランド・コレクション」向けに別の島の新規「購入・借地契約」を進める方針をすでに示している。

ディズニーがバハマ諸島に持つプライベートアイランド「キャスタウェイ・ケイ」

Matt Stroshane、ディズニー

  ベイリー社長の取り組みは業界全体における潮流でもある。ディズニー・クルーズラインやカーニバルホーランド・アメリカ・ライン、ノルウェージャンクルーズラインもバハマ諸島にプライベートアイランドを所有。MSCクルーズは来年、バハマ諸島に所有する島で同様のサービスを始める計画だ。

  ただ環境保護活動家のヘザー・ケアリー氏はフェイスブックでロイヤル・カリビアンを批判。同社の計画は「地元の人々に恩恵をほとんどもたらさず、乗客の体験をクルーズ船の島だけにさらに押し込めようとし続けているクルーズ船業界の新たな一例にすぎない」との主張だ。同氏にコメントを求めたが、返答はなかった。

水上コテージ

出典:ロイヤルカリビアン

  ココケイのウオーターパークは2019年春にオープン、それ以外の施設はその約6カ月後に完成する予定だ。

原題:A $200 Million Island Is Being Designed by Royal Caribbean(抜粋)

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