ザッカーバーグ氏、沈黙破る-FBユーザーへのリスク周知徹底

  • メディアとの一連のインタビューでユーザーの懸念解消に努める
  • 必要なら議会で証言するつもりだとフェイスブックCEO

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は21日、ユーザーの個人情報が英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカ(CA)によって不正利用された問題で沈黙を破り、個人情報が危険にさらされた可能性があると判明した場合は、該当するユーザー全員に通知すると表明した。

マーク・ザッカーバーグ氏

フォトグラファー:Pau Barrena / Bloomberg

  ザッカーバーグCEOはCNNとのインタビューで、ケンブリッジ大学の研究者が個人情報5000万人分を入手しCAに売却したことについて、必要なら議会で証言するつもりだと述べた。

  この問題で、フェイスブックの時価総額から450億ドル(約4兆8000億円)が吹き飛び、米欧当局が調査に乗り出した。さらに、ハッシュタグ「#deletefacebook(フェイスブックを削除せよ)」を使い、フェイスブックのアカウントの削除を呼び掛ける運動が広がっている。

  個人情報流出を巡りこれまでコメントを控えていたザッカーバーグ氏だが、この日は幾つかのメディアとのインタビューに応じた。同氏はニューヨーク・タイムズ(NYT)紙に対して、100%正しいことを語れると確信してから発言することのほうが重要だと述べた。

ザッカーバーグ氏のCNNでの発言についてブルームバーグが伝えた

(出所:Bloomberg)

  ザッカーバーグCEOはCNNとのインタビューで、「こうした不正アプリの一つによって個人データが影響を受けた全員に周知する」と明言。また、これとは別に、同社が調査するアプリは数千に上る可能性があると説明した上で、アプリの影響を受けたと確認できなくても、その可能性があるだけでユーザーに通知するつもりだと語った。

  同CEOはまた、ニュースブログのリコードとのインタビューで、この検証プロセスには数カ月要する見通しだと話したが、同社が急いで進めようとしている多岐にわたる検証を執り行うのに十分な数の経験を積んだ人材がいるかどうか、社内では懸念する声が挙がっていることも認めた。

  ザッカーバーグCEOはブログ投稿で、個人情報流出の防止策を発表。さらに、米国の中間選挙が近づく中、フェイスブックは海外からの米選挙への介入を阻止する取り組みを著しく改善させていると主張した。だが同社の取り組みは不十分だとの見方も一部で根強い。同CEOはアカウント削除運動について、「行動する人の数はさほど多くない」としているが、先行きは不透明だ。

  ザッカーバーグCEOが議会に対し、何が起きたかを正確に語る意思があるかどうかについても疑問が投げ掛けられている。現在もCAがユーザーの個人情報にアクセスできるのかとの議員側の問いに対し、フェイスブックは明確な回答ができないでいる。

  同CEOはNYT紙に「われわれはまだ調査と検証を完了していない。このため、彼らが実際にデータを保有しているかどうか私は断言できない。私はあなた方が読んだ記事をたった今読み終えたばかりだ」と述べている。

原題:Zuckerberg Vows to Alert All Whose Data May’ve Been Exposed (1)(抜粋)

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