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【個別銘柄】建機やファナック高い、石油株上昇、JTや第一三共安い

更新日時
  • ゴールドマンは日系機械メーカーの中国建機事業売上高予想を増額
  • JTの格付け見通しは「ネガティブ」、みずほ証は第一三共を格下げ

22日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  建機株:コマツ(6301)が前営業日比4.2%高の3706円、日立建機(6305)が3.4%高の4295円。ゴールドマン・サックス証券は、日系機械メーカーの中国建機事業の増収率予想を2018年3月期は前年比6割増から7割増、19年3月期を5%減からゼロ%に増額した。アジア機械チームによる中国現地調査では、春節明けの引き合いは想定以上に堅調、中国建機工業会が15%増とする18年の油圧ショベル出荷台数見通しに対し、上振れを期待している企業が大多数を占めたという。

  ファナック(6954):3.7%高の2万6865円。2月の工作機械受注額改定値は、全体の受注累計が前年同月比39.5%増だった。メリルリンチ日本証券は、1月(48.8%増)より鈍化したものの、全地域で好調が継続と指摘。アジアは電気・精密が14カ月ぶりに減少したが、他業種の好調が補ったと分析した。ファナックのほか、直動案内器を供給するTHK(6481)にとって好材料とし、両社の投資判断「買い」を強調した。THKも2.1%高の4665円。

  SMC(6273):2.1%高の4万5260円。クレディ・スイス証券は20日に北京のSMC中国を訪問、18年の中国での空気圧機器需要は前年比20%増と会社側が予想しているとリポートで指摘した。iPhone(アイフォーン)関連の設備投資は期待薄だが、中国ローカルスマートフォン各社の継続的な設備投資増が期待可能な上、自動車分野では大型案件はない半面、小口の改造投資などが需要をけん引しそうと予測。ことし上期までは旺盛な需要が続くとのコメントも聞かれたとし、投資判断「アウトパフォーム」を継続。

  石油関連株:国際石油開発帝石(1605)が4.9%高の1330.5円、石油資源開発(1662)が4.3%高の2494円、出光興産(5019)が5.2%高の4145円など。東証1部業種別指数で鉱業と石油・石炭製品が上昇率1、2位を占めた。21日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は前日比2.6%高の1バレル=65.17ドルと続伸し、6週間ぶりの高値を付けた。米国の原油在庫が予想に反して1カ月ぶりに減少したことが手掛かり。市況高が在庫評価益を押し上げると期待された。

  JT(2914):4.5%安の2836円。米系格付け会社のムーディーズ・ジャパンは20日、発行体格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更した。格付けは「Aa3」を確認。事業から創出されるキャッシュフローの停滞と増加する配当で、フリーキャッシュフローの創出能力が弱まっていることに懸念を示した。

  第一三共(4568):2.5%安の3733円。みずほ証券は投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に下げた。「DS-8201」をはじめ抗体薬物複合体(ADC)技術を使った抗がん剤の開発品群は有望だが、22年3月期の予想PERは21倍と調査対象とする製薬15社平均の修正PER約16倍を大幅に上回り、バリュエーションは高いと指摘。同時に研究開発費の増額で19年3月期の営業利益予想を930億円から829億円、再来期を970億円から942億円に減額した。

  小野薬品工業(4528):5.2%高の3327円。東海東京調査センターは目標株価を3170円から3870円に上げ、投資判断「アウトパフォーム」を継続した。抗がん剤「オプジーボ」の薬価引き下げ幅が23.8%と、市場予想を下回ったことを評価。「オプジーボ」は肺がん、腎細胞がん、頭頸部がんなどに加え昨年9月に効能追加を取得した胃がん向けなど使用領域の拡大が進んでいるうえ、併用療法による拡大も見込まれ、今後の数量ベースの伸びは3割超と見込んだ。また、シンフォニー・ヘルス・ソリューションズのデータによると、ブリストル・マイヤーズ社による2月のオプジーボの病院売上高は0.7%増加(4カ月移動平均)した。

  ソニー(6758):2%高の5239円。みずほ証の中根康夫シニアアナリストはリポートで、ソニーのCMOSイメージセンサー事業にとって最大の競合メーカーであるサムスン電子の生産能力のCMOS転用はほとんど影響しない、との見方を示した。サムスンのIM(ITモバイル)部門に対する売り上げを失うのが最悪シナリオだが、サムスン向け売り上げ構成比は10%未満にすぎないと指摘。CMOS技術はソニーが優位、サムスンは主要調達元の1社として維持する可能性高いとしている。

  シスメックス(6869):5.3%高の9600円。国立京都大学とエスアールエス、椿本チエイン、アスクレップ、島津製作所、富士通、SCREENホールディングスと日本初の産学連携の取り組みとして、京大医学部附属病院でのワンストップバイオリソース(生物遺伝資源)事業を開始する。

  コスモエネルギーホールディングス(5021):3.7%高の3680円。20日に発表した22年度に経常利益1200億円以上、純利益500億円以上を目標とする中期計画を受けて、野村証券では桐山浩社長は期間中の業績に明るい見通しを持っているとの印象を受けたとしたほか、石油精製に成長余力ありとの会社の見方にやや意外感と指摘した。中計で同社は中核の石油関連事業は30年ごろまで成長余地があると想定し競争力を高め収益力の向上図るとしたほか、化石燃料だけでなく、原料・素材に関する石油化学事業にさらに注力、再生可能エネルギー事業を新たな事業に柱に育成するとした。

  アミューズ(4301):14%安の3075円。18年3月期の営業利益見通しを44億円から前期比46%減の28億8000万円に下方修正した。大型コンサートの動員数増加などで営業収入は想定を上回るが、一部イベントでの動員数未達や制作費の増加、高利益率の発売タイトルやグッズなどのリリース延期が響く。同社は歌手や俳優などのマネジメント事業を手掛けている。

  串カツ田中(3547):7.1%高の3400円。みずほ証券は投資判断「買い」、目標株価4800円で調査を開始した。1号店のオープン後わずか7年間で串カツ専門店100店舗体制を達成した同社の高い店舗展開力に注目、今後の高成長フェーズに魅力があると指摘。レシピPB化による味の外部流出防止やサービスと商品を組み合わせたメニュー提供による顧客への楽しさの訴求と店舗オペレーションの負担軽減など一挙両得の特性を多数備えた類まれなフォーマットと評価した。

  テーオーシー(8841):6.8%高の890円。発行済み株式数の24.1%に相当する3300万株の自己株式を消却すると20日に発表した。消却予定日は30日。株式数の減少で1株当たり株式価値の向上が見込まれ、株価の割安感が強まるとみられた。

  SOU(9270):22日にマザーズへ新規上場。初値は公開価格の3300円に対し24%高となる4100円だった。「なんぼや」の店名でブランド品や貴金属品、骨董品の買い取り、販売を手掛け、社長は元ガンバ大阪所属のJリーガーである嵜本晋輔氏。18年8月期の営業利益計画は64%増の16億9300万円。終値は3900円。

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