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3月21日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、FOMCは利上げ決定も今年の予想回数を維持

21日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要10通貨全てに対して下落。ブルームバーグのドル指数は2カ月で最大の下げとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は市場の予想通り利上げを決定したが、年内の利上げ回数については3回との従来予想を据え置き、ここ数日に市場で広がっていた見方よりもタカ派の度合いがやや小さかった。

  FOMCはこの日、0.25ポイントの利上げを決定。FOMC参加者は、2019-20年の金利軌道予想の傾斜を強めた。一方で米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、さらなる漸進的な利上げが責務達成に向けた最善の方法だと指摘した。

  ニューヨーク時間午後4時52分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.9%下落。一時1%安と、1月24日以来で最大の下げとなった。ドルは対円では0.5%下落の1ドル=106円03銭。対ユーロでは0.8%下げて1ユーロ=1.2343ドル。

  FOMC声明の発表直後は、19年の利上げ回数増加見通しと年内の利上げ予想据え置きを市場が消化しようとする中、ドルは不安定な動きを見せた。金利予測図(ドット・プロット)によれば、18年に3回以上の利上げを予想する参加者の数は15人中13人。昨年12月は16人中10人だった。

欧州時間の取引

  ドルは欧州時間も軟調だった。パウエルFRB議長が市場の予想ほどタカ派寄りの姿勢を示さないとの観測から、利益確定売りが広がった。
原題:Dollar Drops Most in 2 Months as Fed Hikes, Raises 2019-20 Path(抜粋)
Dollar Extends Slide as Traders Question Hawkish-Powell Odds

◎米国株・国債・商品:株が上げを消す、FOMC結果受けて乱高下

  21日の米国市場では株が反落、米国債は上昇した。パウエル議長の下で米連邦公開市場委員会(FOMC)として初の政策決定が行われ、声明や議長会見を消化する中で荒い値動きとなった。政策決定は、一部投資家が予想していたほどタカ派的でないと受け止められている。

  • 米国株は反落、FOMCの結果こなしつつ乱高下
  • 米国債は上昇、短期ゾーン中心に-10年債利回りは2.88%
  • NY原油は続伸、6週間ぶり高値-米在庫が予想外に減少
  • NY金は上昇、FOMCが今年利上げ3回との予測を維持

  
  S&P500種株価指数は2日続伸に向かっていたが、引け間際に上げを消してマイナスに転じた。FOMCは利上げを決定し、経済が引き続き力強さを増す中、年内にあと2回の利上げを想定していることを示唆した。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%下げて2711.93。ダウ工業株30種平均は44.96ドル(0.2%)安の24682.31ドル、ナスダック総合株価指数は0.3%安。ニューヨーク時間午後4時45分現在、米国10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い2.88%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。6週間ぶりの高値となった。米国の原油在庫が予想に反して1カ月ぶりに減少したことが買い材料。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比1.63ドル(2.6%)高の1バレル=65.17ドルで終了。これは2月2日以来の高値水準。ロンドンICEの北海ブレント5月限は2.05ドル上げて69.47ドル。

  ニューヨーク金相場はFOMC後も上昇を維持。スポット相場は5週間ぶりの大幅上昇。FOMCが2018年の利上げは計3回との見通しを引き続き示したことから、当局が年内利上げに一段と積極的になるとの警戒が和らいだ。ニューヨーク時間午後2時48分現在、金スポット相場は前日比1.3%高の1オンス=1327.81ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限はFOMC結果発表前に、前日比0.7%高の1オンス=1321.50ドルで終了した。

  FOMCはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を1.5-1.75%のレンジに引き上げることを決定し、経済見通しの改善を理由に、2019-20年の金利軌道予想の傾斜を強めた。就任後初の記者会見でのパウエル議長の発言は市場をほとんど動揺させず、個々の当局者の予測を重く見ない姿勢も示した。同議長の基調的なメッセージは、大幅なインフレ上昇を伴うことなく、財政政策が引き続き経済成長を押し上げるというものだった。

  プリンシパル・グローバル・インベスターズのチーフグローバルエコノミスト、ロバート・バウア氏は、米金融当局が「年内の金融引き締めについてより積極的なアプローチを示唆するのではないかと臆測されていたが、18年に利上げ3回という想定は予想に沿っている」と話した。

  米国債は短期債中心に上昇。5年債と30年債の利回り差はパウエル議長の記者会見開始後に前日比で拡大に転じた。
原題:Stocks Whipsaw Investors After Powell Rate Hike: Markets Wrap(抜粋)
USTs Rebound Amid Powell Talk, Reversing Post Fed Decision Drop(抜粋)
Oil Rallies to Six-Week High After Surprise U.S. Storage Slump(抜粋)
Spot Gold Gains as Fed Sticks to Forecast for 2018 Rate Path(抜粋)
PRECIOUS: Gold Rallies as Dollar Weakens Ahead of Fed Decision(抜粋)

◎欧州債:英国債が下落、ユーロ圏中核債を圧迫-好調な英雇用統計で

  21日の欧州債市場では、英国債が下落。2月の英雇用統計で賞与除く賃金の伸びが2016年末以降で最大だったことが材料視された。英国債の下げはユーロ圏中核国債を圧迫した。

  英国債は全年限で下落。2年債利回りは0.96%と、2011年以来の高水準を付けた。10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.54%。

  短期金利の動向から判断すると、金融市場はイングランド銀行の5月利上げを約90%織り込み、続いて0.25%の利上げを2019年1-3月に、さらに0.25%の追加利上げを20年1-3月に実施すると予測している。

  イタリアとポルトガルが周辺国債の下げを主導した。イタリアの短期債には一定の買いが見られたと、ロンドンを拠点とするトレーダーの1人が指摘。

  ドイツ政府は30億ユーロの国債入札を実施。実質応札倍率は1.0倍、前回も1.0倍。
原題:Gilt Slide Weighs on Core EGBs; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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