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ECB、2019年は不透明な年に-利上げや次期総裁人事の先行き見えず

  • 2019年には1回または複数回の利上げも
  • ドラギ総裁の後任人事も不透明の源-ほぼ視界ゼロ

欧州中央銀行(ECB)は4年に及んだ量的緩和(QE)の終了に向けてゆっくり進みつつある。債券購入を2018年中に終了させることについては当局者らに異存はないようだ。一方で、19年については不透明な要素が多い。

  同年には1回または複数回の利上げによって11年以降、初の引き締めが見込まれる。さらに、19年中に任期が満了するドラギ総裁の後任も同年に入ってからしばらくは決まらないかもしれない。

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ECB次期総裁レース

  景気拡大の成熟期に、しかも世界貿易戦争のリスクの中で利上げをするのは危険な仕事だ。ECBは07年の金融危機以降に2度利上げ方向にかじを切ったが、いずれも方向転換を余儀なくされた。しかも、極めて緩和的な政策を取ってきたドラギ総裁の後任人事をめぐる不確実性も、先行きの不透明感を高めている。

  ジェフリーズのエコノミスト、マルシェル・アレクサンドロビッチ氏は「来年の後半以降についてはほとんど視界ゼロだ」とし、「次の一幕についての台本がないばかりか、俳優も交代だ」と話した。

  市場は3カ月物の銀行間金利が来年6月までに20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)弱上昇すると予想。同年末までには40bp程度上昇するとみている。この市場予測に基づけば、ECBの中銀預金金利は現行のマイナス0.4%から0に上昇し得る。ただ、ECBはフォワードガイダンスの文言の微調整以外について語ろうとしないので、政策金利の先行きを巡る不透明感は相当強い。

  事情に詳しいユーロ圏の当局者らによると、ECBメンバーらは債券購入を年内に終わらせることを受け入れている。政策委員会は今、購入プログラム終了をどう市場に伝えるかを検討中だ。

  金利についてはあまり表立った議論はなく、利上げの時期、順序、ペースについての正式の協議はないと、関係者が匿名を条件に述べた。ECB報道官はコメントを控えた。

原題:ECB Faces Year of Living Uncertainly After Conclusion of QE (1)(抜粋)

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