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3月20日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル反発、ポジション調整進む-FOMC決定控え

  20日のニューヨーク外国為替市場ではドルが反発。あすの連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げが見込まれる中、ポジションの調整が進んだことが背景にある。

  今回のFOMC会合での0.25ポイント利上げはほぼ100%織り込まれており、市場では年内の利上げ回数の予測を3回で据え置くか、4回に引き上げるかに注目が集まっている。ムーディーズは20日、4回の利上げは可能だとのシグナルをFOMCは発するとの予想を示した。ただ他のエコノミストの見方は分かれている。

  ニューヨーク時間午後4時33分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%高。ドルは対円で0.4%上昇し1ドル=106円54銭。ユーロは対ドルで0.7%安の1ユーロ=1.2243ドル。

  FOMCは20日に2日間の日程で定例会合を開始、あす米東部時間午後2時に決定内容を盛り込んだ声明を発表する。パウエル議長は2時半から記者会見に臨む。あすはこのほか、2月の中古住宅販売件数と第4四半期の経常収支も発表される。ワシントンを含め米北東部では20日遅くからあすにかけて大雪の予報となっているが、米連邦準備制度理事会(FRB)は、FOMC会合は21日も予定通り開催されると発表した。

欧州時間の取引

  欧州時間には円がやや軟調な展開。世耕弘成経産相が、米国の鉄鋼・アルミ関税について日本製品が品目別で除外される可能性は高いと発言したことも、多少円売りに作用したとの指摘も市場では聞かれた。その後、20日付で就任した日本銀行の雨宮正佳副総裁の発言が伝わると円が買われた。

  雨宮副総裁は、物価目標2%達成前の長短金利目標引き上げの可能性について会見で問われ、「概念的、理論的にはイールドカーブ(利回り曲線)の調整の可能性は排除していない」と述べた。ただ現状では「本当に時期尚早」とも指摘。「少なくとも現段階は、そうしたことを検討する状況ではないと考えている」と話した。
原題:Dollar Erases Monday Drop as Positions Recalibrated Before FOMC(抜粋)
Yen Whipsaws on Officials’ Comments as Pound Rally Capped by CPI

◎米国株・国債・商品:株が上昇、エネルギー株高い-国債は下げ

  20日の米株式相場は反発。エネルギー関連株が特に上昇し、ハイテク株の軟調や世界貿易への障壁が増えることへの警戒感を振り払った。米国債市場では、投資家の利上げに対する警戒感を背景に指標銘柄の利回りが上昇した。

  • 米国株は上昇、エネルギー関連が高い-ハイテク株軟調は続く
  • 米国債は続落、長期債中心に-10年債利回りは2.90%に
  • NY原油は反発、3週間ぶり高値-供給過多の解消は予想より早いとの見方
  • NY金は反落、米利上げを警戒-ETF保有量は5年ぶり高水準

  ニューヨーク原油先物の上昇を受け、ヘスやマラソン・ペトロリアムなどエネルギー銘柄が買われた。一方、政治広告会社ケンブリッジ・アナリティカがフェイスブックのユーザー個人情報を本人の同意なしに保持していたとの報道はこの日もハイテク株を圧迫。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2716.94。ダウ工業株30種平均は116.36ドル(0.5%)上げて24727.27ドル、ナスダック総合株価指数は0.3%高。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.90%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反発。3週間ぶりの高値となった。石油輸出国機構(OPEC)率いる主要産油国が世界的な供給過多の解消に向けた取り組みの成果について、従来予想よりも早期に表れるとの見通しを示した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比1.34ドル(2.2%)高の1バレル=63.40ドルで終了。これは2月26日以来の高値水準。ロンドンICEの北海ブレント5月限は1.37ドル上げて67.42ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。金連動型上場投資信託(ETF)の保有量はほぼ5年ぶりの高水準となったものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)があすの会合後に公表する政策金利のガイダンスで将来の想定利上げ回数を従来より増やす可能性を巡り警戒が広がり、金に逃避する動きが後退したとアナリストは指摘した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.4%安の1オンス=1311.90ドルで終了した。

  今週のハイテク売りを踏まえ、また米金融当局の政策判断を翌日に控えて、投資家が強気を取り戻しにくい展開となった。

  アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は20日に閉幕。ムニューシン米財務長官に新しい金属関税を含む保護貿易主義的な措置の撤回を説得させる取り組みはほとんど成果が得られなかった。  
原題:Stocks Shake Tech Woes to Close Up; Yields Climb: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Sell Off, Led by Long End Ahead of AB InBev Pricing(抜粋)
Oil Pops to Three-Week High as Glut Shrinks Faster Than Expected(抜粋)
Gold Buyers Brave Fed Hike as Holdings Rise to 2013 High (2)(抜粋)

◎欧州債:イタリア債とスペイン債が上昇、英国債は下落

  20日の欧州債市場では、イタリア債が上昇。明確な材料はないものの、同国国内勢の買い需要が見られた。23日にS&Pの格付け判断を控えるスペイン債もアウトパフォームした。

  2月の消費者物価指数(CPI)が予想を下回った英国の国債は下落。イングランド銀行が期限15年超の国債を購入する中、利回り曲線はベアフラット化した。

  英国債の下落はドイツ債も圧迫した。ドイツ政府は2年債を40億ユーロ発行。実質応札倍率は1.1倍、前回は1.0倍。
原題:Italian Bonds Outperform, Gilts Drop; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

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