フェイスブックの失敗-個人情報漏えい問題、対応のまずさ際立つ

フェイスブックはメディア上での炎上を未然に防ごうとして、かえって引き起こしてしまった。

  同社は米紙ニューヨーク・タイムズと英紙オブザーバーが17日に、トランプ米大統領の当選を助けたデータ会社ケンブリッジ・アナリティカが5000万人のフェイスブックユーザーの情報を本人の同意なしに取得し保持していたというスキャンダルを報じることを察知していた。

マーク・ザッカーバーグCEO

出所:ブルームバーグ

  フェイスブックは、この個人情報漏えいは規約違反ではないという法的根拠を示す書簡を両紙に送付。16日にはブログで、ケンブリッジ・アナリティカをフェイスブックのサイトから締め出す理由として、このニュースを先行して報じてしまった。

シェリル・サンドバーグCOO

写真家:Jason Alden / Bloomberg

  フェイスブックが「報告を受けた」としていたため、同社が独自の調査を行い事実を確認したかのような印象を与えてしまったが、実はそうではなかったと事情に詳しい関係者が述べた。先手を打つつもりで、翌日の新聞に掲載される予定のニュースに信頼性を与えてしまうことになった。

  17日になるとフェイスブックが法的な予防措置を取っていたことが暴露され、問題を早急に明らかにした姿勢への評価は地に落ちた。

  こうした対応のまずさに加え、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)とシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)の沈黙も心証を悪くした。両氏はケンブリッジ・アナリティカに関するフェイスブックの社内調査が終了するまでは沈黙を守る計画だと、事情に詳しい関係者が述べた。幹部が口を開くまでは、フェイスブックがケンブリッジ・アナリティカ危機に対処する能力への疑念はくすぶり続けるだろう。

原題:How Facebook Made Its Cambridge Analytica Data Crisis Even Worse(抜粋)

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