Photographer: Chip Somodevilla/Getty Images North America

FOMCは18年に利上げ3回の方針堅持へ、4回目のヒントも

  • 3回の方針維持も、最終的に4回利上げの可能性-エコノミスト調査
  • 今の引き締めサイクルで金利ピークは3.25%か-12月調査は2.75%
Photographer: Chip Somodevilla/Getty Images North America

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長ら米金融当局者は今年、最終的に利上げを4回行うとしても、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)でその意向を示す可能性は低いとの見方がブルームバーグによるエコノミスト調査結果に示された。

  ブルームバーグが3月13-16日にエコノミスト41人を対象に実施した予想調査の中央値によれば、今週のFOMCでは0.25ポイントの利上げが見込まれており、6月と9月、12月にも同様の動きとなる見通し。一方で、最新の四半期予測で当局者らは2018年に見込む利上げ回数を引き続き3回と記すとエコノミストらは回答した。

  FOMCは米東部時間20日に始まり、21日午後2時(日本時間22日午前3時)に政策決定と景気判断を示す声明を発表する。政策金利と経済成長、失業率、インフレ率に関する当局者の最新予測も明らかにする。その30分後にパウエル議長は就任後初の記者会見に臨む。

  調査結果は、政策当局者が慎重論を守るとのエコノミストらの見方を浮き彫りにするものとなった。当局者は世界経済成長の加速や投資の増加、米国の大型減税の影響と政府支出の増加で明るさを増す経済見通しに対応しており、今後のデータの改善を認めると予想されるものの、引き締めペースの加速については言外にほのめかすだけにとどまりそうだ。

会合予想中央値12月調査
2018年3月21日1.75%1.75%
2018年5月2日1.75%1.75%
2018年6月13日2.00%1.75%
2018年8月1日2.00%1.75%
2018年9月26日2.25%2.00%
2018年11月8日2.25%2.00%
2018年12月19日2.5%2.25%

  調査に回答したエコノミストの見方は投資家より先行している。フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、2018年に4回以上の利上げが実施される確率は約35%で、3カ月前は10%弱だった。今週の利上げ確率は約100%と見込まれている。

  ナロフ・エコノミック・アドバイザーズのジョエル・ナロフ社長は調査回答書の中で「好調な経済指標を踏まえれば、米連邦準備制度は将来の利上げが予想より大きくなることについて漠然と警告する可能性は高い」とコメントした。

  当局が声明の文言を変更し、見通しのリスクが上向きに変化したと明言するか、同様のメッセージを遠回しに送ると答えたエコノミストは半数近くに上った。一方、残る半数は、文言変更はないと予想し、FOMCが引き続き、短期見通しは「おおよそ均衡している」との認識を示すと回答した。

  バンク・オブ・ザ・ウエストのチーフエコノミスト、スコット・アンダーソン氏は回答書で、「連邦支出の増加と減税が上振れリスクを高めるが、貿易保護主義政策の可能性や年初の小売売上高の弱さは予期せぬ下振れリスクを示している」と指摘した。

  当局者がそれを認めるかどうかにかかわらず、大半のエコノミストは予想を上回る経済成長やインフレのリスクが上向いていると分析している。リスクは上向きとの回答は約75%と、昨年12月の63%から上昇した。

Risks Keep Shifting to the Upside for Economists

Risks to monetary policy, in terms of growth and inflation, are primarily to the:

  また、今の利上げサイクルでのFF金利誘導目標のピークに関する予想中央値は3.25%と、昨年12月調査時の2.75%から上昇した。

FF金利誘導目標上限のピーク12月調査
中央値3.25%2.75%
平均3.18%2.90%
最高4.50%4.50%
最低1.75%1.50%

原題:Fed Seen Sticking With Three 2018 Rate Hikes, May Hint at Fourth(抜粋)

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