不安はテクノロジー株にとどまらず-米国株に社債市場から不吉な兆候

  • 投資適格級社債のスプレッドが6カ月ぶりの大きさ付近
  • 信用スプレッド拡大はバランスシートが悪い企業に影響-デフェル氏

テクノロジー株の一斉売りや貿易摩擦、金融政策を巡るタカ派的な論調に苦慮する株式投資家の前に、もう一つの敵が現れた。米クレジット市場での不穏な空気の広がりだ。

  今年に入って間もなく金融市場に吹き荒れた嵐に耐えた社債が現在、不吉な兆しを送っている。投資適格級社債のスプレッドが6カ月ぶりの大きさ付近にとどまり、利回りが約6年ぶり高水準に達する中、トレーダーらは社債という資産クラスから飛び降りている。しかも、このタイミングで株式投資家は、2年ぶりのS&P500種株価指数の調整からの回復を図っている。

  レイモンド・ジェームズ・アセット・マネジメント・インターナショナルのファンドマネジャ ー、ルイ・デフェル氏(パリ在勤)は「信用スプレッドが拡大すれば、バランスシートが悪い企業の株価はアンダーパフォームする」と指摘。「われわれは資産の質に非常に慎重だ」と付け加えた。

  ナタリアンス・セキュリティーズの国際債券責任者、アンドルー・ブレナー氏も「クレジットは株式に先行してアンダーパフォームする」と話し、米国での利上げや生産軟化の兆しなどを挙げた。「株式が下向きに追随するとみている」という。

  今のところ、株式投資家は楽観的なようだ。サンフォード・C・バーンスタインによれば、米国株ファンドには3月14日終了週に過去最大の345億ドル(約3兆6600億円)が流入。これに対し、債券ファンドへの流入は24億ドルのみで、四半期の合計が373億ドルと、2016年10-12月以来の少なさとなっている。

  昨年11月にも信用市場は軟調となり、ジャンク債の売りが膨らんだが、杞憂(きゆう)に終わった。「だが今回は、投資適格級の幾分の弱さが大型株に波及しつつある状況が気にかかる」と、アカデミー・セキュリティーズのマクロ戦略責任者、ピーター・チア氏はリポートに記述した。

原題:It’s Not Just Tech. Credit Markets Give Fuel to Equity Rout(抜粋)

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