Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日本株は3日続落、米国テクノロジー株安と政治不透明-輸出中心安い

更新日時
  • フェイスブック株は6.8%安、EUのテクノロジー企業課税観測も
  • 為替は円安傾向、米FOMCの利上げ見越し金融株は買われる

20日の東京株式相場は3営業日続落。米国株市場でフェイスブックなどテクノロジー株が大きく下げたほか、米政治情勢の不透明感も根強く、リスク資産を敬遠する売りに押された。電機や機械など輸出株、化学や医薬品株が安い。半面、銀行など金融株の堅調は株価指数を下支えした。

  TOPIXの終値は前日比3.68ポイント(0.2%)安の1716.29、日経平均株価は99円93銭(0.5%)安の2万1380円97銭。

  しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、「フェイスブックの問題を機に個人情報に対する規制が厳しくなれば、どこに影響が出るかは不透明。米国でもし影響が広がるなら、セクターアロケーションを通じ日本でもテクノロジー株が売られやすくなる」と指摘した。

東証内の株価掲示板

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  データ分析企業がフェイスブックのユーザー数千万人の情報を本人の同意なしに保持していたとの一部報道を受け、19日のフェイスブック株は6.8%安と急落。欧州連合(EU)がテクノロジー大手企業への3%の課税案を提案する公算が大きいと伝わったほか、ウーバー・テクノロジーズの試験運転中の自動運転車の死亡事故なども重なり、アルファベットやエヌビディアなどテクノロジー株が広く売られた。

  また、トランプ米大統領のロシア疑惑や対中通商政策などの政治不安もくすぶり、ナスダック総合指数は1.8%安と2月8日以来の下落率を記録した。

  きょうの日本株は、朝方からファナックやキーエンス、日本電産、ニコン、資生堂など輸出関連やグロース銘柄中心に売り込まれ、日経平均は一時256円(1.2%)安まで下げ幅を広げた。米国株のボラティリティー指標であるVIXは19日に20%上昇の19と、2日以来の高水準となった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の三浦誠一投資ストラテジストは、「テクノロジー株にろうばい売りが出たことで、成長株市場の米ナスダック株が大きく下げた。日本株市場でもグローバル投資家がグロース銘柄の保有比率を調整する動き」とみている。

  もっとも、為替市場では円が対ドルで軟調。業種別では銀行や保険など金融株は堅調に推移し、株価指数は午後にかけ下げ渋った。20ー21日に米国で開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25ポイントの利上げが見込まれている。しんきんアセットの藤原氏は、「為替や金融株の動きはFOMCでの利上げを織り込む動き」と分析。機関投資家のバリュー銘柄へのリバランスに加え、「株価水準も全般低く、割安になった後だけに3月決算企業の配当権利落ちを控え、銀行や保険、証券、陸運など好配当業種には押し目買いも入りやすい」と言う。

  東証1部33業種は医薬品や電機、小売、化学、精密機器、機械、食料品、繊維など16業種が下落。電気・ガスや保険、証券・商品先物取引、非鉄金属、海運など17業種は上昇。売買代金上位ではファナックやSUMCOが安い。半面、業績計画の上方修正と増配方針の日本郵政、玄海原子力発電所再稼働の差し止め申し立てを佐賀地裁が認めない、とNHKが報じた九州電力は高い。

  • 東証1部の売買高は11億8168万株、売買代金は2兆2560億円
  • 値上がり銘柄数は947、値下がりは1025
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