フリン氏の利益相反が重要な参考に-特別検察官のトランプ側近捜査で

  • フリン氏、トランプ氏勝利を夢にも思わずビジネスの好機と活用
  • 米国防総省、中東との事業取引成立を後押し

2016年の米大統領選で軍事顧問としてトランプ陣営に加わったフリン前大統領補佐官は、トランプ氏が選挙で勝利するとは夢にも思わず、ビジネスチャンスのようなものとして選挙を扱うことが多かったと、関係者が明らかにした。モラー特別検察官の捜査がトランプ氏本人に重くのしかかる段階にいまや至り、フリン氏は捜査への重要な協力者となっている。

  フリン氏はロシア要人との接触について連邦捜査局(FBI)捜査官らに虚偽の供述をしたことを認め、司法取引に応じた。ブルームバーグが進めた3カ月にわたる調査で、同氏が世界中に利益相反を抱えていたことが分かった。

  これまで報じられていない複数の文書によると、フリン氏はイラン生まれで友人の実業家ビジャン・キアン氏の米国防総省や中東への半導体チップ販売を支援したり、トルコ政府のためロビー活動をしたりしていた。キアン氏はフリン氏が経営するコンサルティング会社の資金調達を支え、フリン氏はキアン氏の半導体会社の取締役に就いていた。

ロジャーズ国家安全保障局(NSA)前局長(左)とキアン氏(中央)、フリン氏(右)、2014年

Source: Facebook

  マネーロンダリング(資金洗浄)やロシアなど外国政府関係者との契約、公的な政策と個人利益の混同に目を向けるモラー特別検察官にとって、こうした私的取引はある意味で捜査の中核にある。選挙から政権移行、大統領補佐官としての最初の数週間まで、フリン氏は大統領側近の1人であり続けた。同氏が特別捜査官に話した内容は依然不明だが、政府の役職と個人の事業をごちゃ混ぜにしてきた同氏のやり口は、他のトランプ氏側近を捜査官が調べる上で参考になる可能性がある。

  ウオーターゲート事件の捜査を担当した元検事のニック・エーカーマン氏は、「利益相反や秘密取引はロシア絡みで何があったのかと極めて関連がある」とし、「フリン氏の公私混同や外国政府との裏ルートでの接触はおびただしい可能性を生む」と指摘した。

原題:Flynn’s Side Deals, Links to Trump Aides Offer Clues for Mueller(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE