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米と日欧の政策金利格差は一段と拡大へ、市場は認識せず

A Federal Reserve police officer walks past the Marriner S. Eccles Federal Reserve building in Washington, D.C., U.S..

A Federal Reserve police officer walks past the Marriner S. Eccles Federal Reserve building in Washington, D.C., U.S..

Photographer: Andrew Harrer/
A Federal Reserve police officer walks past the Marriner S. Eccles Federal Reserve building in Washington, D.C., U.S..
Photographer: Andrew Harrer/

米国、欧州、そして日本の間では政策金利の格差が今後数年に「一段と」拡大する可能性が高いが、市場はその乖離(かいり)の大きさを認識していないようだと、バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチが指摘した。

  BofAメリルの世界経済調査責任者イーサン・ハリス氏は19日付のリポートで、日本と欧州ではインフレ率が目標を大きく下回る時期が長期にわたり続いていることから、日本銀行と欧州中央銀行(ECB)は異例な規模の金融緩和からの脱却という面で米金融当局に約3年後れを取っていると記した。

  ハリス氏は、向こう数年に米当局は着実に利上げを進める一方、日銀とECBは「形ばかりの利上げ」にとどまると予想。ドルの軟調は、日欧が引き締めの開始を余儀なくされる中で米当局の利上げが止まるとの誤った見方を反映していると指摘した。

  その上で、「政策金利の乖離は始まったばかりだ」とし、「主要中銀の政策乖離の大きさを市場は認識していないようだ。米当局がタカ派寄りの姿勢を強めているにもかかわらず、ドルは軟調な状態が続いている」と記した。

  BofAは米当局が市場の織り込みを上回るペースで利上げを実施すると予想。市場では現在、米当局が今週の政策会合で今年最初の利上げを行い、来年末までに1ポイントをやや上回る引き上げを実施すると織り込まれている。ECBについては年内は政策金利を据え置き、来年に2回引き上げるとBofAは予想。日銀については少なくとも2020年まで利上げはないとの見通しを示した。

  ハリス氏は「債券市場は来年について、ECBの利上げ回数が米当局を上回ることを織り込みつつあるようだ」とし、「これは、米当局が何かしらの『壁』にぶち当たり景気を減速させる一方で、他の中銀は必然的に利上げを余儀なくされるとの見方を反映しているようだ。当社はこの見方に同意しておらず、日欧の両方において米国との乖離が続くと予想している」と記した。

原題:Fed to Widen Gap to Peers in Divergence Markets Miss, BofA Says(抜粋)

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