3月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル軟調、株価急落で-ポンドとユーロは値上がり

  19日のニューヨーク外国為替市場ではドルが軟調。主要10通貨の大半に対して値下がりした。株価の大幅安が手掛かり。一方でポンドは上昇。英国と欧州連合(EU)が、英離脱後の移行期間中の条件について合意したことが材料視された。

  連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル新議長の下で初となる連邦公開市場委員会(FOMC)会合が20日から始まることから、市場では取引が手控えられた。米国株の急落でリスク選好が抑制された。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.2%安。ドルは対円では0.1%上昇し1ドル=106円13銭。ユーロは対ドルで0.4%高の1ユーロ=1.2339ドル。ポンドは対ドルで0.6%上げて1ポンド=1.4027ドル。

  ポンドは対ドルで一時1カ月ぶり高値に上昇。英国とEUは英離脱後の移行期間中の条件について合意。バルニエEU首席交渉官によれば、移行期間に加え、最終的な離脱協定についても大方で合意した。まだ多くの作業が残っていると付け加えた。

  ロイター通信は、複数の欧州中央銀行(ECB)関係者が来年半ばの利上げ、今年末の量的緩和(QE)終了を見込む市場予測に違和感はないと述べたと報道。これに反応し、ユーロは値上がりした。

欧州時間の取引

  欧州時間にはドル指数が上昇していた。今週のFOMC会合では利上げが見込まれており、市場は年内の利上げ回数の予測が従来の3回から4回に引き上げられるかどうかに注目している。
原題:Dollar at Daily Low as Pound, Euro Surge; Powell’s Fed to Meet(抜粋)
Dollar Extends Gains as Pound Traders Wait for Brexit Headlines

◎米国株・国債・商品:株急落、ハイテクに売り-国債は下げ幅縮小

  19日の米株式相場は大幅安。テクノロジー株が売り込まれ、ナスダック総合株価指数は6週ぶりの大幅な下げとなった。米国債は、株安を背景に下げ幅を縮小して小幅安となった。

  • 米国株は大幅安、フェイスブックはじめハイテク株が急落
  • 米国債は小幅安、株安背景に下げ幅を縮小-10年債利回り2.85%
  • NY原油は反落、世界的な株安で-シェール油増産も懸念
  • NY金は反発、ドル下落で-FOMC控え

  フェイスブックのユーザー情報漏えいや、アップルが自社設計・製造による端末用ディスプレーの開発に着手したことが伝わってハイテク株が急落、米国株全体を圧迫した。フェイスブックは6.8%安と、2014年3月以来の大幅安。トランプ米大統領がモラー米特別検察官の解任に向けて動いているとの臆測が広まる中、米政治を巡る週末からの不安感も重しになった。

  S&P500種株価指数は前週末比1.4%安の2712.92。ダウ工業株30種平均は335.60ドル(1.4%)下げて24610.91ドル、ナスダック総合は1.8%安。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.85%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は4営業日ぶりに下落。世界的に株価が下落したことが重し。米シェール油生産の急増も不安視されている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前週末比28セント(0.5%)安の1バレル=62.06ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は16セント下げて66.05ドル。

  ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶり上昇。ドルが下落したことが手掛かり。利上げペースに関するガイダンスが注目されており、今週のFOMC会合待ちの状況だ。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前週末比0.4%高の1オンス=1317.80ドルで終了した。

  ウィーデンの主任グローバルストラテジスト、マイケル・パーブス氏は、「仮にフェイスブックの報道がなかったとしても、トランプ政権関連だけでも強い緊張が走っただろう」と指摘。「規制上の暗雲がフェイスブックに立ち込めた場合、グーグルとアマゾンも規制の逆風が吹けば間違いなく、大幅な利益増を実現できるかどうかより多くの疑問に直面するだろう」と続けた。

  この日は、欧州連合(EU)がテクノロジー大手企業への3%の課税案を提案する公算が大きいと伝わったことも材料視された。

  米国債は下げ幅こそ縮小したものの、マイナスで終えた。ドイツ国債と英国債が下げたのが背景。英国債はこの日、EU離脱移行期を巡る合意で売り込まれた。
原題:Stocks Slump as Facebook Hits Tech; Bonds Recover: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Advance as Stocks Drop; Eurodollar Spread Trades Jump(抜粋)
Crude Dips as Stock Markets Swoon Amid Ballooning Shale Output(抜粋)
PRECIOUS: Gold Futures Advance on Weaker Dollar Before Fed Meets(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が下げを埋める、米株安で持ち直す

  19日の欧州債市場では、ドイツ債が上げに転じて引けた。ECBの政策担当者が議論を金利の先行きに移行させつつあるとロイター通信が報じた後に下げる場面もあったが、米株安で米国債が上昇したのに追随した。英国債もEU離脱の移行期を巡る合意を受けて下落したが、イングランド銀行の債券購入で下げ幅を縮小した。

  ECB政策担当者の議論は今後の利上げペースに移行しつつあり、政策委員会内のハト派ですら年内のQE終了を受け入れているとロイターが関係者の情報として伝え、ドイツ債利回りは一時0.6%を上回った。

  短期金融市場の動向によると、ECBが2019年3月に預金金利を0.1%引き上げる確率は70%、16日は58%だった。

  英国のEU離脱移行期を巡る合意で英国債には売りが殺到、イングランド銀行の5月利上げ見通しは強まった。

  スペイン10年債利回りは数年ぶりの低水準を試す展開。3月23日に予定されるS&Pグローバル・レーティングの格付け判断では引き上げの可能性がある。
原題:Bunds Erase Losses as Stocks Slide; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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