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Photographer: Simon Dawson
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日本と米国の投資家、欧州債投資が有利に-ヘッジコストがマイナス

  • ドル調達コスト上昇で日本の投資家は欧州債にシフト
  • 米国債から欧州債へのローテーションは続く公算
Twenty euro banknotes are arranged for a photograph inside a Travelex store, operated by Travelex Holdings Ltd., in London, U.K., on Monday, Jan. 12, 2015. The euro approached a nine-year low against the dollar as European Central Bank officials fueled speculation the institution will start a program of government-bond buying as early as next week to stave off deflation.
Photographer: Simon Dawson

欧州債の利回りは米国などに比べ低いが、日本と米国の投資家にとっては妙味がある。

  ユーロ建て資産保有に伴うヘッジコストがマイナスだからだ。このため、例えば日本のファンドがヘッジ付きで欧州債に投資すれば、実際の利回りは名目利回りより高くなる。欧州中央銀行(ECB)の利上げが2019年3月より後と見込まれている中で、これが近いうちに変わる可能性は低い。

Yield Pick-Up for JPY Based Investor (3m FX-Hedged)

  米国の投資家の場合も同様だ。10年物ドイツ国債の名目利回りは0.57%前後だが、為替ヘッジ付きでドル建てで投資する場合は3.46%の利回りが得られる。

  市場は今年ほぼ3回の米利上げを織り込んでおり、ドル調達コストは上昇している。10年物米国債の名目利回りは2.81%前後に上るが、円建て投資家が3カ月物の為替ヘッジ付きで1年間投資した場合の利回りは年率0.21%となる。日本の10年物国債に投資した場合を0.17ポイント上回るにすぎず、米国債の魅力は大きく後退している。

  日本の投資家は1月も、米国債を売り越し欧州債を買い越した。ドル調達コスト上昇が続く見込みのため、このパターンも続く公算だ。人気の高いフランスとドイツの10年物国債のヘッジ付リターンはそれぞれ1.08%と0.84%になる。

  イタリアとスペイン債の利回りはさらに高くなるが、日本の投資家にとって十分に安全ではないようだ。S&Pグローバル・レーティングとムーディーズ・インベスターズ・サービスはそれぞれ23日と4月13日にスペインの格付けを見直す。格上げがあればスペイン債への配分は増えるかもしれない。

Yield Pick-Up for EUR Based Investor (3m FX-Hedged)

  ドルベースの投資家にとって、ユーロ圏国債の投資妙味は極めて高い。10年物イタリア債の3カ月物ヘッジ付きリターンは年率4.86%にもなる。

Yield Pick-Up for USD Based Investor (3m FX-Hedged)

原題:European Yields on Steroids May Tempt Japanese, U.S. Investors(抜粋)

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