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長期金利が小幅上昇、米FOMC控え調整売り-流動性供給入札は無難

更新日時
  • 新発10年債利回り0.04%、先物は2銭安の150円87銭で引け
  • ポジション調整の範囲内で相場は小幅安-バークレイズ証

債券市場では長期金利が小幅上昇した。この日に実施された流動性供給入札を無難に通過したものの、日本の祝日や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて持ち高調整の売り圧力が掛かった。

  20日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.04%で推移した。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「流動性供給入札は金利水準が低いということもあり、盛り上がる結果ではなかったが、たんたんとショートカバーが入って無難に通過した」と指摘。「あすは国内市場が休みでFOMCも控えており、ポジション調整の範囲内で相場は小幅安といった状況」と言う。

先物中心限月の日中推移

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比1銭安の150円88銭で取引を開始。一時は150円83銭まで下落した。引けにかけてやや下げ渋る展開となり、結局は2銭安の150円87銭で引けた。

  財務省が残存期間5年超15.5年以下の国債を対象に実施した流動性供給入札の結果は、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が3.55倍と、前回の同ゾーン入札の3.8倍をやや下回った。

過去の流動性供給入札の結果はこちらをご覧下さい。

FOMCを見極め

  米国では20、21日に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が就任して初めてのFOMCが開かれる。金融市場では今回会合での利上げが100%織り込まれている。政策決定についての声明と最新の経済予測は21日午後2時(日本時間22日午前3時)に公表され、パウエル議長は2時半から記者会見する。

  バークレイズ証の押久保氏は、「FOMCの内容がタカ派的と捉えられて米長期金利が上昇基調を強める場合は、国内投資家の外債売りフローに伴って益の乗っている円債を併せ切りするオペレーションが期初に再び出てくる可能性がある」と指摘。「年度末を控えて目先は円債相場が大きく崩れるとは見込みにくいが、4月の投資行動を見極める上で今回のFOMCは重要」としている。

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