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Photographer: Tomohiro Ohsumi
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ドル・円は続落、日米政治リスクや保護貿易重し

更新日時
  • ドル・円は朝方106円15銭まで上昇後、午後に一時105円68銭まで下落
  • 週末の世論調査で安倍内閣支持率が急落、日本株は続落
Japanese 10,000 yen, left, and 1,000 yen banknotes are arranged for a photograph in Tokyo, Japan, on Monday, June 20, 2016. Japanese shares fell, with the Topix index dropping for the first time in three days, as the yen rose ahead of the U.K. decision on European Union membership and investors awaited testimony from Federal Reserve Chair Janet Yellen.
Photographer: Tomohiro Ohsumi

東京外国為替市場で円は主要通貨に対して全面高。ドル・円相場は1ドル=105円台後半に続落した。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて慎重姿勢が強い中、日米の政治不安や保護貿易主義への警戒感を背景に、円買いが優勢となった。

  ドル・円相場は19日午後3時23分現在、前週末比0.2%安の105円77銭。午前に106円15銭まで上昇した後、午後に入って一時105円68銭まで下落した。前週末16日には一時105円60銭と7日以来のドル安・円高水準を付けていた。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、「米国の対中国などへの輸入制限措置が今週発動する見込み。欧州連合(EU)のように、中国からも対抗策が出ると、貿易戦争が現実味を帯び、ドル・円の上値が重くなる可能性が高い。森友学園問題の集中審議も、証人喚問で麻生太郎財務相・安倍晋三首相へ言及と発展すれば円高要因」と説明した。

  安倍首相は19日、参院予算委員会での学校法人「森友学園」を巡る決裁文書改ざん問題の集中審議で、「書き換え前の文書に私や私の妻が国有地の払い下げや学校の認可に関与した事実はない」と言明。「決裁文書の存在すらも知らない。指示のしようがない」と述べた。週末に報道各社が行った世論調査では安倍内閣支持率が急落した。

  19日の東京株式相場は続落。日経平均株価は一時300円超の大幅安となり、前週末比195円61銭(0.9%)安の2万1480円90銭で取引を終えた。

  米オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)取引に基づき推計される3月20、21日のFOMCでの米利上げ予想確率は19日時点で100%に達しており、確実視されている。

FOMCに関する記事はこちらをご覧下さい。

  外為オンラインの佐藤氏は、「前週末に発表されたミシガン大学消費者マインド指数、鉱工業生産指数など米経済指標は良好。今週のFOMCで米利上げは間違いない」と指摘。「年内の米利上げが3回か4回かが焦点になる。4回なら米金利が上昇し、株が混乱する可能性もある」と述べた。

  一方、みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、FOMCのドットチャートについて、「3回で変わらなければ、株が喜びそう。ポイントは回数が増えた時に、金利の反応で、金利が急騰してそれを嫌気するかどうか」と分析。「最近の数字では悪いインフレが起きている感じではないので、金利が多少の上昇にとどまり、米景気回復を評価しての利上げペース加速ということになれば、落ち着いた中でドル買いとなるだろう」と語った。

  この日の時間外取引で米2年債利回りは一時2.30%程度と2008年9月9日以来の高水準を付けた。また米10年債利回りは一時2.86%程度と13日以来の高水準を付けた。

ドル・円相場の推移

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%安の1ユーロ=1.2262ドル。ユーロ・円相場は同時刻現在、1ユーロ=129円71銭。一時129円61銭と5日以来の水準までユーロ安・円高が進んだ。

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