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Photographer: Tomohiro Ohsumi
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JTのロシア4位たばこメーカー買収に賛否両論-株価はわずかに下落

  • ロシア市場以外に影響ない-ユーロモニターのマクギル氏
  • 厳しい事業環境のロシアでシェア拡大はプラス-みずほ証券の佐治氏
Japan Tobacco Inc.'s Mild Seven cigarettes are arranged for a photograph in Tokyo, Japan, on Tuesday, April 27, 2010. Japan Tobacco Inc., which controls 65 percent of the Japanese market, will raise the price of a pack of its Mild Seven brand by 110 yen to 410 yen, 70 yen of which reflects a tax increase.
Photographer: Tomohiro Ohsumi

日本たばこ産業(JT)がロシア第4位のたばこ会社ドンスコイ・タバック(DT)の買収を決定したことを受けて、市場からは賛否両論の声が寄せられている。JTの19日午前終値は前週末比1.2%安の2982.5円だった。

  ユーロモニターのアナリスト、シェーン・マクギル氏は19日の取材で、今回の買収はロシア以外の市場への影響はなく、紙巻きからのシフトが続いている加熱式たばこなど次世代製品の発展に寄与するものではないとし、「熱狂できる内容ではない」との見解を示した。また、DTは低価格帯製品を強みとすることから、ロシアにおけるJTの収益を大幅に拡大する可能性も低いと指摘した。

  一方、みずほ証券の佐治広アナリストは19日のリポートで、過去最大のたばこ増税で厳しい環境にあったロシアでのシェア拡大はプラス材料と評価し、「今後最悪期を脱すれば買収バリュエーションは適正化に向かう」と記した。「日本以外のたばこ市場においては当面紙巻きたばこが市場の大半を占め続ける」と予測し、JTの業績に好影響をもたらすとの考えを明らかにした。

  JTは16日、DTの全発行済み株式を取得して子会社化することで合意したと発表。有利子負債も含めた買収総額は約1900億円にのぼる。これにより、JTが最大手となっているロシア市場でシェアは約4割に拡大するとしている。

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