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Photographer: Simon Dawson/Bloomberg
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2月貿易収支は2カ月ぶり黒字、春節が輸出押し下げ-予想下回る

更新日時
  • 貿易収支は前年比99.6%減の34億円-前月は9441億円の赤字
  • 輸出は1.8%増の6兆4630億円と15カ月連続増
Cargo containers sit after being loaded onto a ship the Port of Felixstowe Ltd., a subsidiary of CK Hutchison Holdings Ltd. in Felixstowe, U.K., on Tuesday, Aug. 22, 2017. U.K. exporters are still reaping the benefits of a weaker pound, but they're not sure how long the boost will continue as the country gets closer to withdrawing from the European Union.
Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

輸出から輸入を差し引いた日本の貿易収支は、2月速報で2カ月ぶりの黒字となった。市場予想は下回った。財務省が19日発表した。

キーポイント

  • 貿易収支は前年同月比99.6%減の34億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は891億円の黒字)-前月は9441億円の赤字
  • 輸出は1.8%増の6兆4630億円と15カ月連続の増加-前月は12.3%増
  • 輸出数量指数は2.1%減と13カ月ぶり減少
  • 輸入は16.5%増の6兆4596億円と14カ月連続の増加-前月は7.7%増


輸出入は増加が続く
背景

  昨年10ー12月期の実質国内総生産(GDP)は、設備投資や個人消費の増加により、1989年1-3月期以来28年ぶりに8期連続のプラス成長を記録した。世界経済の恩恵を受けた輸出主導の回復が続く。

  3月の月例経済報告では「景気は緩やかに回復している」との総括判断を維持。輸出は「持ち直している」との判断を据え置き、先行きも「持ち直しの動きが続くことが期待される」と分析している。

  懸念は、不安定な為替相場の実体経済への影響だ。ドル・円相場は2日、1年4カ月ぶりとなる円高水準となる1ドル=105円25銭を付けた。足元では106円前後で推移している。トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの輸入に追加関税を課す方針により、保護主義の動きが広まることにも警戒が強まる。

エコノミストの見方

  • SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストはリポートで、春節の影響と原油高が貿易収支を押し下げたと指摘。ただ輸出の増加基調は失われておらず「世界経済の高成長を映じて、日本の輸出は増勢を維持しており、先行きも増加を続ける見込みだ」としている。
  • みずほ証券の末広徹シニアマーケットエコノミストはリポートで、円高に伴う輸出価格の低下に加え「輸出数量の伸び悩みも輸出金額の伸び率鈍化に寄与している」と分析。1-3月期の実質GDPは「外需がマイナス寄与となる可能性が高くなった」との見方を示した。

詳細

  • 輸出は自動車(15.7%増)、航空機類(56.0%増)、金属加工機械(24.1%増)が増加ー2月としては過去2番目の水準
  • 輸入は衣類・同付属品(38.4%)、液化天然ガス(18.8%)、石油製品 (36.2%)が増加ー2月として過去2番目の水準
  • 2月16日の春節前は輸出が減って輸入が増える傾向-財務省
(詳細とエコノミストコメントを更新しました.)
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