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自動運転の早期実現目指す異色の国内ベンチャー、初の資金調達

  • アセントロボ、SBIなどから11億円-年内に社員倍増を計画
  • AI同士が画像評価・学習の技術を活用、2020年以降のIPOも視野

人工知能(AI)の活用で日本での完全自動運転の早期化を目指すベンチャー企業のアセントロボティクス(東京・渋谷)が今月、第三者割当増資により約11億円を資金調達した。人員増強などにより自動運転に必要な独自ソフトウエアの開発を急ぐ。

  引受先は投資ファンドのSBIインベストメントやJPモルガン・チェースの元アジア担当副会長、バート・ブロードマン氏ら。アセントは調達資金も活用して現在約30人の社員を年内に2倍以上に増やす計画で、ソフト実用化の目標を2020年に設定。その後の新規株式公開(IPO)も視野に入れている。

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自動運転実現に向けてソフトウエアの開発に急ぐアセントロボティクス

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  日本を拠点とした自動運転技術の開発は厳しい法規制もあり海外に比べ後れている。アセントロボを起業した石﨑雅之社長は、日本には「世界で一番多くトップティアのカスタマーがいる」と指摘。2つのAIの相互作用で学習能力を高める敵対的生成ネットワーク(GAN)という技術を駆使し、自動車メーカー向けなどを想定したソフト開発を加速させたい考えを示した。

  自動運転技術の開発には、米ゼネラル・モーターズ(GM)や独アウディの自動車メーカーだけでなく、米グーグルから分社したウェイモや、ウーバー・テクノロジーなど多彩な企業が参入。アセントは調達資金で、高級スポーツ多目的車(SUV)にカメラやレーダーなどを装着し、公道で自動運転のテスト走行を始める計画だ。

AI同士が評価・学習

  GANはひとつのAIが作った画像を別のAIが評価する技術。これを繰り返すことで現実に近い道路状況などを作り出し、安全に走行できるソフト開発に生かす。共同創業者で技術担当トップのフレッド・アルメイダ氏は「AIがカギとなる行動パターンを学習できれば現実社会でも通用する」とし、実際の走行による情報収集は簡易化できると説明する。

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アルメイダ氏(左)と石崎氏

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  同社はデロイトトーマツコンサルティングの元執行役員でテクノロジー業界を担当した経験を持つ石﨑社長と、IT技術を駆使した顧客情報管理の米セールスフォース出身で人脈も豊富なAI専門家のアルメイダ氏が2016年9月に創業した。

  現在は米マイクロソフトの元研究員や脳科学者など10カ国以上の約30人が働き、ソニー元副社長の久夛良木健氏も社外取締役に名を連ねる。SBIインベストメントの後藤健副社長は、「グローバルな人材の獲得により高い質を保ちながら組織拡大が見込める」と評価した。

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