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Photographer: Brent Lewin/Bloomberg
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香港 vs. シンガポール、アジアの金融ハブの地位巡り

Commercial buildings in the central business district are reflected on a building facade in Singapore, on Monday, Dec. 9, 2013. Singapore\'s economy may expand 3.9 percent in 2014, according to a median of 21 economists and analysts in the Monetary Authority of Singapore\'s Dec. quarterly survey.
Photographer: Brent Lewin/Bloomberg

香港とシンガポールが数十年にわたり繰り広げてきたアジアの金融ハブとしての優位を巡る競争はおおむね友好的なものだったが、先週は両都市のライバル意識がいつになく高まった。

Key Speakers At Sohn Conference

アシュリー・アルダー氏

写真家:Justin Chin / Bloomberg

  香港証券先物取引委員会(SFC)の最高責任者、アシュリー・アルダー氏は香港で14日開催された公開フォーラムで、「いつもなら言い返して競争相手の発言に箔(はく)を付けるようなことはしないが、今回はそのルールに例外を設けようと思った」と述べた。

  シンガポール取引所の幹部は先々週の香港訪問の際に、中国政府がSFCに「何らかの影響」を及ぼしているとの認識を示したとされる。これに対しアルダー氏は、香港は中国当局者と「付かず離れず」の関係で、SFCが「影響下」にあるとの見方は「完全に間違っている」と反論した。 

  これにより、香港とシンガポールの間で株式上場の誘致合戦が激化しつつあることが浮き彫りになった。両都市の取引所は最近、急速に成長しつつあるテクノロジー企業を呼び込むためルール変更を打ち出している。ここ数年間の新規株式公開(IPO)では香港が規模で優勢だが、他の分野ではシンガポールも負けていない。

Initial Share Sales

Source: Bloomberg

  香港は中国のアリババ・グループ・ホールディングの上場は逃したものの、ここ数年にわたって世界最大のIPO市場の座をニューヨークと争ってきた。シンガポールの状況は2015年以降、上向きに転じている。香港とシンガポールの司法当局はより多くの上場を勝ち取る取り組みの一環として、株式のデュアルクラス構造を近く認める見通しだ。

Exchange Shares' Performance

  ブルームバーグの集計データによると、香港取引所の株価は14年が明けて以降に120%余り上昇し、15日の取引終了時点で時価総額は世界の取引所で2位。一方、シンガポール取引所の株価は14年当初と比べ、ほぼ横ばいとなっている。

Stock Market Cap

Source: Bloomberg

  テンセント・ホールディングス(騰訊)や中国建設銀行といった大手中国企業の存在が追い風となり、香港は世界4位の株式市場となった。シンガポールの市場規模はその数分の1にすぎないが、東南アジアでは最大だ。

原題:Hong Kong’s Financial Rivalry With Singapore Turns Caustic(抜粋)

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