3月16日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数続伸、FOMC控え米指標が堅調-円も高い

  16日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが円以外の主要10通貨全てに対し上昇した。一連の米経済指標が堅調となる中、ドル指数は4週連続で上昇した。来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)会合が控えている。

  ドル指数は前日比マイナスから上昇に転じ、一時は0.2%高となった。週間ベースでは昨年10月以来で最長の4連騰。週末を控えてリスク選好度は依然低く、ドルに対しては資源国通貨が最も大きく下げた。円は対ドルで約1週間ぶりの高値を付けた後、伸び悩んだ。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。今週は0.2%上昇した。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.2286ドル。ドルは円に対して0.3%下げて1ドル=106円04銭。

  この日発表された米経済指標では、3月のミシガン大学消費者マインド指数が14年ぶりの水準に上昇し、インフレ期待値も上向いた。また、2月の鉱工業生産指数は市場予想を上回る伸びを示し、設備稼働率も上昇。このほか、1月の求人件数が前月比で増加し、経済活況の認識を強めた。

  ドルは円に対し105円60銭まで下げた後、106円台を回復した。米国債が下落し、10年債利回りがこの日の最高水準に達したことが手掛かりとなった。円はこのところ、米政治への懸念を受けた逃避需要に支えられている。日本の年度末を控えた駆け込みのヘッジ需要もあるとみられる。

欧州時間の取引

  ドル指数が週間ベースの上げを失った。トランプ米大統領がマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)を解任する方針だと報じられ、米国での政治混乱に対する懸念が高まる中で、ドルを買い持ちにしている投資家に圧力がかかった。
原題:Dollar Up for Fourth Week as Robust Data Set Stage for FOMC(抜粋)
Dollar Falters Amid Reports of Trump Administration Shake-Up(抜粋)

◎米国株・国債・商品:上昇、S&P500種指数は今週初のプラス

  16日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は終値ベースで今週初のプラスとなった。製造業生産や消費者マインドの指標が好感された。米国債市場では10年債利回りが上昇。来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合が開催される。

  • 米国株は上昇、製造業生産など経済指標を好感
  • 米国債は下落、10年債利回り2.84%
  • NY原油は続伸、世界的な緊張高まりで-シェール増産懸念を相殺
  • NY金は続落、米経済指標受けてドル持ち直し

  S&P500種は前日まで4日続落と、今年最長の連続安となっていた。この日は、ニューヨーク原油先物相場の上昇を手掛かりにエネルギー株が高い。この日が株価指数と個別株の先物とオプション取引が期限を迎える四半期ごとの「クアドルプル・ウィッチング」に当たったこともあり、午後は不安定な値動きとなった。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2752.01。ダウ工業株30種平均は72.85ドル(0.3%)上げて24946.51ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時42分現在、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.84%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。週間ベースでは2週連続の上昇となった。米シェール油増産が上値を抑える要因となったものの、地政学的な懸念の高まりで買いが優勢になった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比1.15ドル(1.9%)高の1バレル=62.34ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は1.09ドル上げて66.21ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。インフレ加速の兆しや予想を上回る米製造業生産を背景に、ドルが一段と持ち直したことが手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.4%安の1オンス=1312.30ドルで終了した。

  朝方発表された2月の鉱工業生産指数では、製造業の生産を示す指数が持ち直した。また3月の消費者マインド指数は2004年以来の高水準となった。ただ数日前に発表された2月の小売売上高が予想に反して減少となったこともあり、アトランタ連銀による国内総生産(GDP)予測モデル「GDPナウ」が示す1-3月(第1四半期)の成長率はこの日1.8%と、1週間前の2.5%から低下した。

  ボヤ・インベストメント・マネジメントのマルチ資産ストラテジー担当資産配分責任者、バーバラ・ラインハート氏は「恐らく現在、成長のピークにあり、穏やかな減速に向かっているのだろう」とした上で、「こうした景気減速の兆候は、金融政策の引き締めを巡る懸念や不安を市場から取り除く効果があり、それは良いことだ。1月にはそうした懸念が強過ぎた」と分析した。
原題:Stocks End Week on High Note Before Fed Meeting: Markets Wrap(抜粋)
Oil Posts Weekly Gain as Global Tension Outweighs Shale Fear
Gold, Copper Slip as Dollar Rebounds After U.S. Economic Data

◎欧州債:ポルトガル債が上昇、イタリアは取引終了後に格付け判断

  16日の欧州債市場では、ポルトガルを中心に周辺国債が上昇。取引終了後にはムーディーズとフィッチがイタリアに対する格付け判断を発表する。ドイツ債は米国債の下げを受けて、上げ幅を縮小した。

  来週のユーロ圏国債の供給額は約110億ユーロに減少。発行を予定しているのはベルギーとドイツのみ。

  来週はイングランド銀行(英中央銀行)の政策判断に注目が集まる。ポンド翌日物銀行間平均金利(SONIA)によると、利上げの可能性は20%とみられている。

  イタリアの格付け判断についてバークレイズのストラテジストは、ムーディーズが「弱含み」の見通しを維持し、政治的な見通し不透明感を指摘すると予想。
原題:Portugal Rises Before Italy Ratings; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

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