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LIBOR急上昇、ユーロドル金利先物に波及-米金融当局も関心か

  • LIBOR/OISスプレッドはTビル発行増に伴いさらに上昇も
  • 15日には3月限と6月限のユーロドル金利先物に売りが殺到した

ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)など短期金利の指標の上昇が収まらない。このため米金利市場でショートエンド(短期金利)を担当するトレーダーにとって、20、21日に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)が「余興」のような位置付けに変わりつつある。

  来週のFOMCを巡っては、0.25ポイントの利上げが決定されるとの見通しが、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場にほぼ織り込まれており、むしろドル建てLIBORの急上昇と、LIBORのOISレートに対するスプレッドに大きな注目が集まっている。LIBOR/OISスプレッドのフォワードに相当するFRA/OISスプレッドは、2012年1月以降初めて50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を突破し、15日には52bpに達した。

  財務省短期証券(Tビル)の発行増が一因となっているこのような上昇は、LIBORを基準に決定され、FOMCの金融政策の観測ツールとして用いられるユーロドル金利先物の市場をゆがめつつある。ドル建ての3カ月物LIBORは15日に3.25bp上昇し、2008年以来の高水準となる2.17750%を記録。3月限と6月限のユーロドル金利先物に売りが殺到した。一部のアナリストは、金融市場のこのような現象が政策担当者の注意を引くのではないかと考えている。

  ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略責任者スバドラ・ラジャッパ氏は「Tビルはさらに多くの供給が見込まれる。供給見通しだけからしても、フロントエンドへの圧力が続くと予想できるのではないか。短期金融市場全体のコストが高めに見直される状況を考えると、米金融当局にとって重しとなるはずだ」と指摘した。

Front-End Bears

原題:Fed Takes a Back Seat for Traders Focused on Libor’s Big Blowout(抜粋)

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