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時間と闘うUBS、香港IPO巡る処分に異議-当局は他行にも照準

  • 異議申し立ての効力は1年程度か-禁止期間は1年半
  • UBSはかつて香港IPO市場を主導していた

UBSグループは香港で時間との闘いに直面している。

  UBSは9日公表した年次報告で、香港証券先物取引委員会(SFC)から新規株式公開(IPO)のスポンサー業務を1年半禁じられ、1500万ドル(約16億円)の罰金処分を受けたことも明らかにした。 

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  事情に詳しい1人の関係者によれば、UBSは今年完了する推計45億ドル相当の取引でそうした役割を引き受けている。非公開情報だとして別の関係者2人は匿名を条件に、UBS幹部はこの禁止措置に対する異議申し立てが効力を持ち得るのは1年程度と見込んでいると語った。

  異議申し立て中にUBSが既存契約を履行し、新たにスポンサー業務を引き受けることは自由。スポンサーは高めの手数料を受け取り、収入を増やせる可能性もある。UBSはかつて香港IPO市場を主導していたが、SFCとの対立は復活に向けた取り組みを難しくする恐れもある。

  光大証券の投資銀行会長を務めたジェリー・ツェ氏は「ライバル行にとって市場シェアを奪う絶好の機会だ」と述べた。UBS広報担当のマーク・パンデー氏はコメントを控えた。

Scouring for Deals in Hong Kong

Western investment banks battle with Chinese rivals for underwriting business

Source: Bloomberg

Figures include Hong Kong IPOs and first-time share sales.

  事情を知る関係者によれば、当局から問題視されたのは中国森林(チャイナ・フォレストリー・ホールディングス)が2009年に行ったIPOでのUBSの業務。中国森林は2年後、会計を巡る不祥事を受けて売買が停止され、その後、清算手続きに入った。

  香港で今のスポンサー制度が始まったのは13年。IPOの質について引受金融機関の説明責任をより明白にするのが狙いだ。スポンサーを務める金融機関はIPO目論見書の正確性について刑事責任を問われ得ると監督当局は警告している。

  SFCが狙いを定めているのはUBSだけでははい。SFCの法執行責任者トム・アトキンソン氏は14日 、今後6カ月以内に15社に対する調査結果を発表すると述べ、「全く見境のない」IPOスポンサーも複数あると指摘した。ただ、具体的な銀行名は挙げなかった。

原題:UBS Fights Hong Kong Sponsor Ban With $4.5 Billion Deals Slated(抜粋)

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