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Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg
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日本株は反落、「解任」続く米政権と円高警戒-輸出、素材中心下げる

更新日時
  • トランプ大統領、マクマスター補佐官解任方針とワシントン・ポスト
  • リスク回避で円買いの動き、ドル・円は1ドル=105円80銭台
A pedestrian is reflected in an electronic stock board outside a securities firm in Tokyo, Japan, on Friday, Jan. 12, 2018. Japanese stocks declined after the yen remained stronger against the dollar and a technical indicator signaled the recent run-up to the highest level in 26 years was excessive.
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

16日の東京株式相場は反落。先の国務長官に続き大統領補佐官の解任観測も浮上し、米国トランプ政権の人事に対する不信感が広がった。為替のドル安・円高も嫌気され、電機など輸出株、化学や鉄鋼など素材株中心に安い。

  TOPIXの終値は前日比6.97ポイント(0.4%)安の1736.63、日経平均株価は127円44銭(0.6%)安の2万1676円51銭。

  ファイブスター投信投資顧問の大木昌光運用部長は、「株式市場は為替動向との連動性が一時期より高まっており、ドル安・円高で業績への影響を意識せざるを得ない」と指摘。きょうのドル安は米国政府要人の解任報道が影響しており、「人材を入れ替えるレベルではなく、賛成できない人が辞め、継ぎはぎのようだ。トランプ政権を支える組織の力があるのかどうか分からなくなってきた。これは国力の衰退を表し、ドルがじりじり売られている」との見方も示した。

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トランプ米大統領

Photographer: Eric Thayer/Bloomberg

  トランプ米大統領は、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)を解任する方針と米紙ワシントン・ポストが報じた。同紙によれば、大統領は有能な後任を見つけられるよう、個人的に反りが合わなかった同補佐官の解任に時間をかける意向という。

  サンダース米大統領報道官は15日、トランプ大統領とマクマスター補佐官(国家安全保障担当)と今話したところだと述べ、「報道とは逆に両氏の仕事面での関係は良好であり、国家安全保障会議での変更はない」とツイッターでコメントした。

  野村証券投資情報部の小高貴久エクイティ・マーケット・ストラテジストは、「マクマスター大統領補佐官を解任するとの報道は、政権から国際協調的な人材が抜けていく印象だ。トランプ大統領は減税政策や予算が終わり、中間選挙をにらんで自分の考えを推し進めようとしている可能性がある」と懸念を示した。

  週末の日本株は堅調な米経済統計に対する安心感からTOPIX、日経平均とも上昇して始まったものの、内外に横たわる政治不信などから買いの勢いは続かず、早々にマイナス転換。米大統領補佐官の解任報道や為替の円強含みを受け、日経平均は午後の取引で一時171円(0.8%)安まで下げ幅を広げる場面があった。きょうのドル・円は午後に1ドル=105円80銭台と、朝方の106円台前半からドル安・円高方向に振れた。

  ファイブスターの大木氏は、「1ドル=110円を前提に2019年3月期のEPSは6ー10%増とみていたが、100円ならほぼ横ばいになり、さらに円高で価格競争力が落ち、数量効果も減ると横ばいで済むかどうか分からない」と言う。一方、15日に公表された3月のニューヨーク連銀製造業景況指数は22.5に上昇し、市場予想の15を上回った。先週の新規失業保険申請件数は前週比4000件減の22万6000件と、市場予想の22万8000件を下回った。

  東証1部33業種は電気・ガス、電機、繊維、精密機器、化学、鉄鋼、ゴム製品、銀行、機械など22業種が下落。上昇は陸運、パルプ・紙、非鉄金属、医薬品など11業種。売買代金上位ではソニーやファナック、東海カーボン、SUBARU、ロームが下げ、今期営業減益計画の三井ハイテックは急落した。半面、ゴールドマン・サックス証券が新規に強気判断とした島精機製作所は急騰。大口1万社と値上げ交渉に入ったと共同通信の報道を受け、ヤマトホールディングスは高い。

  東証1部の売買高は13億8806万株、売買代金は2兆7098億円。きょうは世界的株価指数算出会社のFTSEラッセルの四半期レビューに伴うリバランスがあり、代金は5営業日ぶりに増加、前日から21%増えた。値上がり銘柄数は705、値下がりは1277。

2012年以降の日経平均採用銘柄の1株利益とドル・円

  

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