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Photographer: Steve Hockstein/
cojp

ロシア政府のハッカー、米インフラにサイバー攻撃-FBIなど警告

  • 少なくとも16年3月以降、エネルギーや原子力などのインフラ標的に
  • 「攻撃は1日に何十万回も起きている」とペリー・エネルギー長官
Power transmission lines are suspended from electricity pylons in Kearny, New Jersey, U.S.
Photographer: Steve Hockstein/

米国土安全保障省と連邦捜査局(FBI)は15日、ロシア政府のハッカーが米国の電力系統や水処理施設、航空輸送施設など最もデリケートなインフラを標的に広範なサイバー攻撃を仕掛けているとして共同で警告を発した。

Energy Secretary Perry Testifies To House Appropriations Subcommittee

15日に下院歳出委員会小委員会の公聴会に臨んだペリー・エネルギー長官

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  何億人もの米国民が基本サービスに利用する施設をロシアのハッカーが標的にしていると、米当局が正式に認めたのは初めて。ブルームバーグ・ニュースは昨年7月、ロシアのハッカーが米国の7州にある十数カ所の発電所に侵入したと報道。調査に詳しい関係者によれば、攻勢はその後、数十州に拡大された。

  国土安保省とFBIは警告で、「ロシア政府のサイバーアクターは少なくとも2016年3月以降」、エネルギーや原子力、水、航空を含む「政府機関や複数のインフラセクター」を標的にしてきたと指摘。重要な製造セクターや商業施設も「ロシア政府のサイバーアクターによる多段階の侵入キャンペーン」の標的とされているという。

  ペリー・エネルギー長官は15日、下院歳出委員会エネルギー小委員会の公聴会で、サイバー攻撃は「文字通り1日に何十万回も起きている」とし、「サイバー空間で繰り広げられる戦争は本物で、深刻であり、われわれは世界をリードしなければならない」と証言した。

  国土安保省とFBIが共同でまとめた分析によると、ハッカーは極めて高度な技術を持ち、一部のケースでは、まずサプライヤーや第三者のベンダーに侵入し、そうしたネットワークを足掛かりにして最終目標に攻撃を仕掛けていた。攻撃がどの程度成功したかは明らかにしていない。

  なお、今回の警告では、16年の米大統領選へのロシア介入疑惑は扱っていない。

原題:Russian Hackers Attacking U.S. Power Grid, Aviation, FBI Warns(抜粋)

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