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【インサイト】米GE社債の一部、ジャンク級並みの水準で取引

米ゼネラル・エレクトリック(GE)の社債(表面利率4.5%、2044年償還)がブルームバーグ・バークレイズ・アグリゲイト10年超トータルリターン・インデックスに対して400ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)アンダーパフォームし、同社の一部社債はハイイールド債並みの水準で取引されている。ディーラーによる動きは激しいが、GEの資本構造では、一部の債券が他より好ましい特質を持っているかもしれない。

・一部のGE債、ジャンク級並み水準で取引

  GE債(表面利率4.5%、2044年償還)は、少なくとも1つのハイイールド格付けを付与されているベクトン・ディッキンソンとマスコ、デボン・エナジーのほぼ同年限の社債に近い水準で取引されている。さらに、同様に産業用機器を扱うザイレムやインガソール・ランドなどの「BBB」格付け銘柄よりスプレッドが15-30bp大きい。短期的に、アンダーパフォーマンスに歯止めをかけるような信用面での支援材料は期待できない。18年の予想が格付け機関の目標から一段と離れつつある中、GEの格付けがさらに見直されれば、コマーシャルペーパーと一部のスワップ、フォワード、オプション契約の利用に影響が及ぶ可能性もある。

  昨年12月31日時点でGEのデリバティブ負債は、差し入れ担保など調整後のネットベースで2億1300万ドル(現行レートで約226億円)だった。

GE社債と同業他社債の比較

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・ベーカー・ヒューズ社債はGEリスクのマイナスをほぼ回避

  ベーカー・ヒューズの社債は、同社を62.5%保有するGEをスプレッド分析でアウトパフォームしており、短期的にはこの傾向が続くだろう。GEは、ロックアップ期間の期限を変更するつもりはないが、最終的には同資産の分離を検討したい考えを示している。これはベーカー・ヒューズの債券にとって追い風になるかもしれない。現状では、ムーディーズ・インベスターズ・サービスとS&Pグローバル・レーティングがベーカー・ヒューズに単体としてシングルAレベルの格付けを付与しているにもかかわらず、同社債はシングルAのカーブからかい離して取引されている。

ベーカー・ヒューズ債とGE債のクレジットカーブ

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・200日平均を大きく下回るGEの5%永久債

  GEの下位永久劣後債(表面利率5%)は活発な取引の中で下落し、200日移動平均を大きく下回っている。償還が長引く恐れやクレジットリスク上昇の懸念が重しとなった。GEは18年に普通配当支払い後で約10億ドルの余剰キャッシュフローを有する見通しだが、ポートフォリオ管理の見直しによりこの目標が変更される可能性もある。GEは、電力部門の問題に取り組み、新しい経営陣と米トライアン・ファンド・マネジメントがさらに力強いキャッシュパフォーマンスを目指すとしていることから、19年にはキャッシュフローが増える可能性もある。

  GEが21年1月21日に同債券についてコール(期限前償還)を見送る場合、クーポンはそれ以降3カ月物米ドルLIBORに333bp上乗せした水準に変更される。

GEの5%永久債の価格、長期移動平均を下回る

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・ディーラーはGEの永久債を選好する姿勢

  ディーラーは引き続きGEの永久債(表面利率5%)に対しては選好する姿勢を示すものの、2044年償還債(同4.5%)を含むその他のGE長期債に対してはこれまでの傾向を覆した。逆に言えば、ディーラーらはこれまで売り越してきた期間が短めのGE債にもよりバランスよく投資するようになった。こうした楽観的なアプローチは、米ジョンソン・コントロールズ・インターナショナルやインガソール・ランド、ローパーテクノロジーズなどBBB格付け銘柄と比較されるGE債の利回り曲線の2-3年物の部分に反映されるかもしれない。

TRACEフロー:過去3カ月

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(02/27/18)

原文の英字記事はこちらをクリック
Some GE Bonds Trading Like Junk Amid Massive Underperformance

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