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3月15日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが上昇、米短期債利回りの上昇や地政学的緊張で

  15日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。モラー米特別検察官がトランプ・オーガニゼーションに文書を求める召喚状を送付したと伝わり、短期物の米国債利回りが上昇、株式投資のリスク選好ムードが後退したため、ドルは上げ幅を拡大した。貿易戦争への懸念や米国の対ロシア追加制裁発表も材料視された。

  ドルは主要10通貨と新興国通貨の大半に対して上昇。ルーブル安や広範な逃避の動きを受けて金属相場が下落する中、資源国通貨に対して特に大きく上げた。米ドルはカナダ・ドルに対して、昨年6月以来の高値を付けた。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%上昇。ユーロは対ドルで0.5%安の1ユーロ=1.2302ドル。ドルは円に対して0.1%未満上げて1ドル=106円36銭。

  トランプ米大統領が中国の知的財産慣行に関連した対応を検討するとナバロ国家通商会議(NTC)委員長がCNBCのインタビューで話したことを受け、貿易戦争への懸念が再燃した。その前にはトランプ大統領が、カナダやその他ほとんどの国に対米貿易黒字があるとツイートしていた。

  米ドルはカナダ・ドルに対し大幅高。昨年6月29日の高値である1.3044カナダ・ドルの上値抵抗線を突破し、0.9%上昇の1.3067カナダドルで日中高値を付けた。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合を来週に控え、米2年債利回りが上昇したことや、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)が約10年ぶりの高水準に達したことも、ドル上昇の背景となった。

欧州時間の取引

  政治関連の突発的ニュースが出るリスクが依然として高いものの、金融政策の動向にも注目が集まった。FOMC会合を来週に控え、ドルは落ち着いた展開となった。
原題:Dollar Adds to Gains Amid Higher Yields, Geopolitical Tensions(抜粋)
Dollar Eyes FOMC While SNB and Norges Bank Take Separate Roads(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種が小幅安-ダウ平均は上昇

  15日の米株式相場ではS&P500種株価指数が小幅安。資本財やテクノロジー関連が上げた一方、消費関連やエネルギーは売られた。米国債市場では10年債利回りがほぼ横ばい。一時は2.80%を割り込む場面もあった。

  • 米国株はS&P500種が小幅安-ダウ平均は上昇
  • 米国債はほぼ横ばい-10年債利回り2.82%
  • NY原油は続伸、米生産増も供給不足をIEAが警告
  • NY金は続落、クドロー氏の「王様ドル」発言を意識

  米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を来週に控えていることから市場では様子見姿勢も強く、S&P500種構成銘柄の出来高は平均を17%程度下回った。同指数はこれで4日続落。朝方発表されたニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想以上に上昇、新規失業保険申請件数は予想以上に減少したことで経済の力強さが示唆された。来週のFOMC会合での利上げは、市場ではほぼ織り込み済みだが、今後の利上げペースの予想を引き上げるかどうかはまだ不明だ。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満下げて2747.33。ダウ工業株30種平均は115.54ドル(0.5%)上昇の24873.66ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時49分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上昇し2.82%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。米国のシェール油生産は過去最高水準に増加したものの、国際エネルギー機関(IEA)は世界的な供給不足の状況が差し迫っていると指摘した。この日はバレル当たり61ドル付近で推移し、値動きは72セントのレンジにとどまった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比23セント(0.4%)高の1バレル=61.19ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は23セント上げて65.12ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。2週間ぶりの大幅安となった。米国家経済会議(NEC)の次期委員長となるラリー・クドロー氏が「私は王様ドルを買い、金を売るだろう」と、CNBCのインタビューで発言したことが手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.6%安の1オンス=1317.80ドルで終了した。

  ワシントン・クロッシング・アドバイザーズのシニアポートフォリオ・アドバイザー、ケビン・キャロン氏は「製造業関連の統計と減税第2弾の可能性が、ここ2週間にやや鈍化した成長見通しを押し上げるだろう」と指摘した。

  パイプライン株は大幅安。連邦エネルギー規制委員会(FERC)が、マスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)に対する税額控除の一部を撤廃したことが背景にある。

  また国家経済会議(NEC)の次期委員長となるラリー・クドロー氏が中国に対して厳しい姿勢を示したことから、市場では米政権が保護主義的な色合いを強めるとの見方も広がっている。
原題:Stocks Mixed Before Next Week’s Fed Rate Report: Markets Wrap(抜粋)
Oil Holds Gains Near $61 as Impending Supply Gap Eclipses Shale
PRECIOUS: Gold Declines as Traders Mull Kudlow’s ‘King Dollar’

◎欧州債:ドイツ債が4日続伸、利回りは1月24日以来の低水準

  15日の欧州債市場ではドイツ国債が4営業日続伸。同国10年債利回りは一時0.57%と、1月24日以来の低水準を付けた。欧州国債の利回り曲線は全般的にフラット化した。

  スペイン国債入札は低調だったものの、周辺国債は回復。

  前日に軟調だったイタリア国債が上げを主導。「五つ星運動」と「同盟」の連立可能性など市場にとって悪材料も伝わったが、堅調を維持した。
原題:Bund Yields Touch Lowest Since Jan.; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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