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米血液検査ベンチャー創業者に罰金50万ドル-詐欺でSECと和解

  • 検査技術について虚偽情報重ねる投資家から740億円余り集める
  • 創業者のホームズ氏は罰金支払いと保有株放棄、刑事責任追及は不明

米医療ベンチャー企業セラノスのエリザベス・ホームズ最高経営責任者(CEO)は、同社の血液検査技術が医療を変えると投資家に訴え数億ドルを集めていた。米証券取引委員会(SEC)は14日、ホームズ氏が詐欺を働いていたと判断、創業者である同氏を経営の一線から退かせた。

  SECは投資家を欺いたとしてホームズ氏とセラノスを同日、カリフォルニア州の連邦地裁に民事提訴したが、セラノスとホームズ氏はSECと和解することで合意した。SECは、ホームズ氏と直属の部下が何年にもわたりセラノスの技術について虚偽情報を重ね、メディアをだまし、非公開企業であるセラノスの事業を継続させるため7億ドル(約740億円)余りを投資家から集めた詳細について公表した。

Key Speakers At 2015 The Fortune Global Forum

エリザベス・ホームズ氏

フォトグラファー:David Paul Morris / Bloomberg

  和解合意の一環として、ホームズ氏は罰金50万ドルを支払い、保有しているセラノス株1900万株を放棄する。また今後10年、上場企業の役員もしくは取締役に就くことも禁じられた。連邦検察当局が刑事責任を追及していくかどうかは不明。サンフランシスコの検察当局がセラノスを捜査していた。

この問題についてブルームバーグのコラムニストが解説する

(出所:Bloomberg)

  セラノスは発表資料で、この問題の決着に近づいたことを歓迎しており、技術を進歩させていきたいと表明。SECの調査に協力していると説明した。ホームズ氏の代理人を務めるクーリーのジョン・ドワイヤー弁護士はコメントを控えた。

  ホームズ氏は2013年、簡単な血液検査で多くの疾患が調べられると主張し、全米の注目を集め始めた。セラノスの取締役会にはキッシンジャー元米国務長官やトランプ政権入りする前のマティス国防長官ら著名人が加わっていたこともあった。

原題:Blood, Fraud and Money Led to Theranos CEO’s Fall From Grace (2)(抜粋)

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